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美ノ海が白星発進 ひやり、軍配差し違え 大相撲九州場所 初日


美ノ海が白星発進 ひやり、軍配差し違え 大相撲九州場所 初日 美ノ海(左)が寄り切りで狼雅を破る
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 大相撲九州場所初日は12日、福岡国際センターで行われた。3大関は安泰で、先場所覇者の大関貴景勝は小結北勝富士を押し出して好発進した。霧島は宇良を寄り倒し、豊昇龍は正代を突き出した。3大関が初日にそろって白星を挙げるのは2020年11月場所以来(4大関を除く)。照ノ富士は3場所連続休場で横綱不在。3関脇は大栄翔が明生を突き出し、琴ノ若は翔猿を押し出して白星発進。若元春は高安に上手投げで敗れた。小結阿炎は豪ノ山を押し出した。美ノ海は狼雅を寄り切り白星発進した。寄り切った後も勝負が続いて敗れた形となったが、物言いがつき、軍配差し違えで勝利した。

 30歳の美ノ海が狼雅との新入幕対決を軍配差し違えで制した。

 「逃げずに真正面から戦う」と番付発表時の言葉通りに、正面からぶつかって前へ前へと攻めた。美ノ海が寄り切って狼雅の足が土俵を出たが、軍配は上がらず、勝負が続いた。逆に相手の寄りに土俵を割り、軍配は狼雅へ。物言いがつき、協議の結果差し違えで美ノ海の勝利となった。「決まったと思って力を抜いたのは反省だ」と振り返った。

 県出身17年ぶりの新入幕は「自分も中堅の年齢。後悔はしたくない」と表情を引き締めた。