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琉球コラソン、強豪に力負け 守備で収穫、攻撃に課題 日本ハンドボールリーグ トヨタ車体に20ー37【12日の試合】


琉球コラソン、強豪に力負け 守備で収穫、攻撃に課題 日本ハンドボールリーグ トヨタ車体に20ー37【12日の試合】 琉球コラソン―トヨタ車体 前半、ディフェンスをかわしゴールを決めるコラソンのパン・エンジャー=12日、ANAアリーナ浦添(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンと女子のザ・テラスホテルズの試合は12日、ANAアリーナ浦添で行われた。コラソンはトヨタ車体と今季第9戦を行い、20―37で敗れた。3カ月ぶりとなる試合で勝利をつかめなかった。通算成績は1勝7敗1分けで順位は11位。次戦は23日午後1時から、同会場でゴールデンウルヴス福岡と対戦する。テラスは飛騨高山ブラックブルズ岐阜と今季第4戦を戦い、17―22で競り負けた。通算成績は1勝3敗で順位は9位。年内の試合はこれで終了し、次戦は2024年1月14日午後2時から、名護市21世紀の森体育館で北国銀行と対戦する。

 男子の琉球コラソンは、今季いまだ負けなしの強豪相手に力負けした。

 圧の強い相手守備にシュートを阻まれたり、パスミスを誘われたりして逆速攻を何度も決められた。パン・エンジャー(潘恩傑)が打点の高い位置から強烈なロングシュートを放つなど応戦するが、トヨタ車体も攻撃の手を全く緩めず、コラソンは3カ月ぶりの試合で勝ち星を挙げられなかった。

 トヨタ車体には高身長の選手が多く、コラソンはフィジカル面で不利な状況だった。それでも積極的な守備を展開。臆せず前へと出ていき、ファウルを奪うことで相手の攻め際を崩していった。主将の東江太輝も「体を張ったディフェンスができていた」と手応えを語った。

 このまま勢いに乗りたかったが、相手も意地を見せる。前半得点源のパンに対し数人がかりで当たるようになり、後半は1点に抑えられた。他の選手もノーマークのシュートを外すなど精度を欠き、むしろ点差を広げられた。

 守備面では収穫があった一方、攻撃面で課題を残す試合となった。23日の次戦も同じ会場で行われる。東江は「課題は得点力。次は何が何でも勝たないといけない」とホームでの勝利へ向け、気を奮い立たせた。

 (砂川博範)


▽男子

ジークスター東京(12)
 33―23(14―9,19―14)
トヨタ自動車東日本(7)

トヨタ車体(20)
37―20(16―9,21―11)
琉球コラソン(3)

後半に精度落ちた

 東江正作監督(琉球コラソン)の話 相手のフィジカル面の強さで戸惑いが生まれ、そこを突かれ点を取られた。パン・エンジャーが守備を突破し、遠い位置から点を決めるなどして打開できるようになった。だが後半、大事な場面でシュートの精度が落ちて一気に点差が開いた。