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名護(男子)と東風平(女子)が2連覇 県中学駅伝 名護、終始トップを譲らず圧勝 東風平、会心の展開で地区大会の雪辱


名護(男子)と東風平(女子)が2連覇 県中学駅伝 名護、終始トップを譲らず圧勝 東風平、会心の展開で地区大会の雪辱 2位の北中城に2分以上の差をつけてゴールし、喜びを爆発させる名護の天久明=18日、宮古島市平良東仲宗根(友寄開撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

 駅伝の第47回男子・第36回女子県中学校競争大会は18日、宮古地区中体連駅伝コース(男子6区間20キロ、女子5区間12キロ)で行われ、男子は名護(仲村実敏、比嘉七斗、渡久地政幸、新垣朝大、大城執維、天久明)が1時間6分0秒で、女子は東風平(神谷妃由、外間琉華、神谷早優、具志堅妃南、神谷早紀)が44分40秒で優勝し、いずれも2連覇を果たした。上位2校は九州大会(12月2日、熊本県)、優勝校は全国大会(12月17日、滋賀県)の出場権を得た。


 終始1位を譲ることなくゴールした名護が2連覇を果たした。ほとんどの区間で区間賞を取り、2位に2分以上の差をつける圧巻の走りを見せた。メンバーは「昨年、全国大会の経験は大きかった。全国、九州でも成績を上げられるようこれから頑張りたい」と次なる目標を見定めた。

 1区では北と佐敷のライバルに後ろに付かれ、不安もあったが、名護のエース仲村実敏が競り勝ち、レースの流れをつくった。その後も順調にたすきをつなぎ、圧勝した。

 比嘉七斗主将は「今の3年生は昨年、全国大会に出場した。その経験もあり、高い意識で走れた」と振り返る。「自分たちが経験したように、後輩も全国に連れていきたいとの思いもあった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 諸喜田真作監督は「今回のメンバーはチームワークがいい」と太鼓判を押す。昨年の全国大会は43位だったことに触れ「メンバーは30位台を目標に見据えているので、これから調整を進めたい」と熱を込めた。

 (友寄開)


 東風平は同じ島尻地区のライバル、大里の追随を許さなかった。

2位と約40秒の差を付けて5区の神谷早紀(右)にたすきをつなぐ4区の具志堅妃南
2位と約40秒の差を付けて5区の神谷早紀(右)に
たすきをつなぐ4区の具志堅妃南

 10月の地区大会では大里に敗れて2位に終わっており、今大会でリベンジを果たした。

 1区で3位の好スタートを切ると、2区で首位に立った。だんだんと大里は追い上げを試みたが、東風平のスピードが落ちることはなかった。

 東風平の神里斉監督は「地区大会の後、シャトルランなどスピードを意識した練習に集中した」と語る。駅伝に初出場で3区を務めた、1年の神谷早優の走りが光った。「速く走れなかった」との謙遜とは裏腹に、たすきを受け取った後は後続の2位との差をさらに広げ、4区につないだ。

 5区の神谷早紀は右膝のけが明けで体調が万全ではなかったが、「みんなが余裕を持ってつないだたすきだったので、自信を持って走ることができた」と振り返った。

 (友寄開)