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仲井真(国頭)、男子800メートル優勝 41年ぶり大会新記録<秋季県民体育大会>


仲井真(国頭)、男子800メートル優勝 41年ぶり大会新記録<秋季県民体育大会> 男子800メートル決勝 スタートから先頭に立ち、大会記録を更新する1分54秒11で優勝した仲井真タイ剣人(国頭郡)=26日、宮古島市陸上競技場(屋嘉部長将撮影)
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 第75回県民体育大会秋季大会が26日、宮古島市と石垣市を主会場に各競技が行われた。宮古島市陸上競技場で開かれた陸上では男子800メートルで仲井真タイ剣人(国頭)が1分54秒11の大会新記録で優勝した。男子5000メートルでは濱崎達規(南城市)が14分49秒00で優勝し、25日の男子10000メートルと合わせて2冠となった。

 1982年から40年以上も更新されてこなかった男子800メートルの記録を、仲井真タイ剣人(国頭)が1秒以上も上回る1分54秒11を出して、優勝した。「思ったよりも風が強かったが、大会新を確実に出すと思っていたので、出せて良かった」と安堵(あんど)した様子だった。

 「いつもの自分の走りをする」と決めていた。スタートから100メートルで周囲を一気に引き離し、そこから一人旅となった。183センチの高身長からの力強い走りで、追い風となるバックストレートでは風にうまく乗って加速し、向かい風となるホームストレートでは粘りを見せてゴールに飛び込んだ。

 今大会が大学生としては最後のレースとなった。学生生活はコロナ禍の影響もあって、部活が停止になり大会も開かれないなど苦しい期間もあった。それでも800メートルで2021年に県記録を20年ぶりに更新。22年にはさらに更新する1分51秒32を出すなど、結果も残し「一瞬だったけど楽しかった」と振り返る。

 大学卒業後も800メートルをメインに競技を続ける予定だ。800メートルの県記録はことし、外間勇太に1分51秒01を出されて抜かれてしまった。それでも「外間さんと一緒に県記録を更新し合って、1分50秒を切りたい」と意気込む。県記録のその先にある日本選手権出場も視野に入れ、仲井真の成長はまだまだ終わらない。

 (屋嘉部長将)