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コラソン、リーグ5位のトヨタ自に肉薄 速攻でリズム、チームワークに手応え【2日の試合】


コラソン、リーグ5位のトヨタ自に肉薄 速攻でリズム、チームワークに手応え【2日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは2日、岩手県の花巻市総合体育館でトヨタ自動車東日本と今季第11戦を行い、33―35で惜敗した。通算成績は2勝8敗1分けで順位は11位のまま。コラソンは序盤から追い掛ける展開となるが、それ以降は堅守から速攻という理想的な形で3連続得点を挙げるなど、徐々に調子を上げていった。14―19で折り返し迎えた後半は高橋友朗が躍動し、相手守備を切っていくシュートで追い上げを見せる。終了まで残り8分の時間帯でコラソンは逆転に成功するが、東日本も沖縄出身の山田隼也(興南高―早大出)を中心に要所で点を重ね再逆転。コラソンは好試合を落とした。次戦は9日正午から、東京都の大田区総合体育館でアースフレンズBMと年内最後の試合を戦う。

(2日・花巻市総合体育館ほか)
▽男子
トヨタ自動車東日本(15)
 35―33(19―14,16―19)
琉球コラソン(5)


 最後まで繰り広げられた熱戦を制することはできなかった。琉球コラソンは前半、堅守からリズムをつくり速攻につなげる理想的な形で点を重ねるが、トヨタ自動車東日本も強烈なロングシュートを決めるなど一歩も譲らなかった。最後は連続で失点し、コラソンは惜しくも勝利を逃した。

 序盤で5点のリードを許し、「ここが全て」(東江正作監督)と立ち上がりの点差が勝敗を分けた。得点源のパン・エンジャー(潘恩傑)が負傷で抜けた穴を岩手県出身の高橋友朗ら他の選手がカバー。位置を上げた守備からプレッシャーをかけると、パスカットから3連続で速攻を決めるなど「守って攻める」プレーで現在リーグ5位の相手を攻め立てた。

 高橋は中へと飛び込む積極的なシュートで、チーム最多の6得点を挙げるなど地元で躍動した。東江監督も「張り切っていた」と信頼を寄せた。

 コラソンは残り8分の時間帯で逆転。このままいくかと思われたが、中川智規の2分退場で1人少ない状況が生じてしまい、終盤で連続得点を重ねられ、最後は2点差で惜敗した。

 敗れはしたが、東江監督はチームワークが良くなってきたと手応えを感じている。次戦は年内最後の試合となる。「相手の守備を切り崩す戦い方ができれば、ものすごく良いゲームができる」と、来年へと弾みをつけたい考えだ。

 (砂川博範)