来年1月2、3の両日に開催される第100回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に向け、昨年総合4位の国学院大陸上競技部は4日まで国頭村での合宿を実施した。同大2年でともに北山高出身の上原琉翔と嘉数純平も参加し、節目の大会で結果を残そうと練習に取り組んだ。
2人は仲井真中出身で旧知の仲だ。北山高時代は1年生の頃から全国高校駅伝に出場し、3年時には県勢男子で過去最高位となる27位へとチームを押し上げるなど栄光を築いた。
大学進学後、上原は前回大会で1年生ながら復路7区(21・3キロ)を走り区間6位と華々しいデビュー戦を飾った。「かなり緊張したが、最低限の走りはできた」と手応えを感じている。以降も10月の出雲全日本大学選抜駅伝で1区(8キロ)を任され区間3位、11月の全日本大学駅伝では3区(11.9キロ)3位と着実に実績を残してきた。
嘉数は入学後初となる全日本大学駅伝で6区(12.8キロ)を走り、区間5位と健闘。「次の走者に負担がかからないよう順位を落とさないつもりで走った」と献身さを見せた。
2人は高校で全国を経験し、通用することを実感。大学でも「レベルの高いところで走りたい」と国学院大進学を決めた。
上原は「やるなら3大駅伝全てで3冠を取る気持ちで走る。県勢では大学駅伝での優勝者は誰もいない。沖縄でもやれることを証明したい」と力強く語る。嘉数も「走るからには優勝を目指す。チームスローガンが『てっぺん』なので、それを実現させたい」と闘志を燃やす。
中学時代は互いに別々の部活に所属していたが、能力を買われ陸上大会に出ていた2人。高校に入ると、ライバルでありながら仲間として多くの時間を一緒に過ごした。「県民に勇気を与えられるような走りをしたい」。箱根駅伝で2人の勇姿が見られるか期待が高まる。
(砂川博範)