ソフトバンクが西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高内野手(32)と入団で大筋合意したことが14日、球団関係者への取材で分かった。4年契約で推定年俸総額12億円に出来高払いがつくとみられ、来週中にも発表される。山川は自身の不祥事もあり去就が注目されていた。
山川は今年5月、知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検され、8月下旬に嫌疑不十分で不起訴処分となった。今季途中に西武から無期限の公式試合出場停止処分を受け、出場は17試合。10月に宮崎県での秋季教育リーグで実戦に復帰していた。
今季パ・リーグ3位に終わったソフトバンクは右の長距離打者として期待された若手や外国人選手が不振。来季4年ぶりの頂点へ、通算218本塁打を誇る山川を「不祥事の背景」(球団幹部)も含め慎重に調査し、獲得を決めた。
沖縄県出身の山川は富士大を経て、2014年にドラフト2位で西武に入団。18年にリーグ最優秀選手、昨季は3度目の本塁打王と初の打点王に輝いた。通算786試合に出場し、打率2割5分6厘、218本塁打、575打点。
(共同通信)