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キングス6連勝 相手守備、3点弾で破る 広島に76ー71【17日の試合】


キングス6連勝 相手守備、3点弾で破る 広島に76ー71【17日の試合】 キングス―広島 第4Q、広島のニック・メイヨ(左)とマッチアップするキングスの松脇圭志=17日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は17日、沖縄アリーナで広島ドラゴンフライズ(西地区5位)と今季第21戦を戦い、76―71で勝利し、6連勝となった。通算成績は17勝4敗で西地区首位のまま。前半、第1クオーター(Q)は互いに得点を取り合う展開だったが、第2Qに入ると変則的な守備システムを使う広島に得点を止められ、28―39で折り返す。後半に入ると岸本隆一や今村佳太らの3点弾が決まり始める。守備でも松脇圭志や小野寺祥太が相手の得点源を止めて、76―71で逃げ切った。広島所属で県出身のアイザイア・マーフィーは先発し、無得点ではあったが、守備でキングスを苦しめた。キングスの次戦は20日午後7時35分から、沖縄アリーナで長崎ヴェルカと対戦する。

 前半、広島の変則的な守備システムに得点を抑えられたキングス。後半に3点弾を中心とした攻撃で広島の守備を打ち破り、逆転で勝利をつかんで連勝を6に伸ばした。

 16日の試合ではインサイドで得点を重ねたキングスに対し、広島は3ビッグや身長のある選手を起用。さらにマンツーマンとゾーンを合わせたマッチアップゾーンで、第2クオーター(Q)は得点を8点に押さえ込まれるなど苦しんだ。

 後半に入ると岸本隆一や今村佳太を中心に3点弾など外からのシュートで得点を重ね、追い上げる。中でも途中出場の松脇圭志が攻守で見せた。相手の外国籍や帰化選手に張り付き、力強い守備でインサイドへのアタックを簡単には許さない。攻撃の時間を使わせたり、タフショットを打たせたりなどし、攻撃の芽を摘んだ。攻めては要所で3点弾を決めて、キングスの攻撃の流れを止めなかった。

 キングスはアレン・ダーラムや渡邉飛勇をけがで欠き、ヴィック・ローやジャック・クーリーの負担も増えてきている。これまで以上に、松脇の外国籍選手へのマークなどの守備が増えるとみられる。それでも松脇は「個人でよりもチームで止めることを最優先したいし、精度を上げていきたい。3点弾も40%ぐらいの高確率では決めれるようにしたい」と攻守でのさらなる貢献を誓った。

 (屋嘉部長将)


琉 球 17勝4敗
76―71(20―21,8―18,26―15,22―17
広 島 10勝11敗

後半にいい流れ

 森重貴裕AC(キングス)の話 前半は攻撃でうまくいかないところを守備にまで引きずってしまい、そこで流れを止められなかった。ハーフタイムで修正するポイントを確認し、後半いい流れでできて、そのまま最後までいけたと感じている。

プライドを見た

 カイル・ミリングHC(広島)の話 ハーフタイムで「琉球はこのままでは終わらない」と選手を送り出したが、琉球のチャンピオンチームというプライドを見せつけられた試合だった。特に岸本(隆一)と今村(佳太)にやられてしまった。