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バスケ・ウインターカップ あす開幕 勝利へ意欲


バスケ・ウインターカップ あす開幕 勝利へ意欲 2年ぶり11度目の挑戦となる美来工科=4日、沖縄市の美来工科高
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

美来工科(男子) 堅守速攻 全国でも

 バスケットボールの第76回全国高校選手権(ウインターカップ2023)が23日、東京体育館などで開幕する。男子は2年ぶり11度目となる美来工科が尽誠学園(香川1位)と初戦を戦う。オールコートの粘り強い守備や速攻で8強以上を狙っている。

 2年ぶりに美来工科がウインターカップに挑戦する。一昨年は1回戦で敗れた。当時ベンチで悔しさを味わった3年生は今は主力となり、今年8月の全国総体は初戦突破を果たした。ガードの宮里駿太は「あの時の悔しさを忘れていない。先輩の分まで勝つ」と気持ちを高ぶらせる。

 全国出場を決めた後、足腰や体力の強化から始まり、守備の強度や攻撃の連係など段階的に準備を進めてきた。初戦は全国総体8強の尽誠学園(香川1位)だ。初戦から強敵とぶつかるが、宮里は「ここで勝てばベスト8に行ける」と力を込める。

 尽誠学園との対戦は、3点弾の成功率が鍵を握りそうだ。勝利をつかむため、攻守の緻密な連携を練習から積み重ねている。どんな役割もこなすエース、山城颯主将は「マークされても、その上からシュートを打って3点を決めたい」と意欲を示した。

 新人大会で何度もターンオーバーを誘発した2年の玉城宏逢は「守備で泥臭い仕事をかって出る」と闘志を燃やす。宮里は「沖縄はリズムが違う。機動力を見せたい」と意気込む。チームの持ち味の「堅守速攻」を全国の舞台でも展開する。

(古川峻)


石川(女子) 小さくても勝つ 証明

全国高校選手権に初挑戦する石川のメンバー(提供)

 バスケットボールの第76回全国高校選手権(ウインターカップ2023)が23日、東京体育館などで開幕する。女子は初出場の石川が済美(愛媛)と対戦する。オールコートの粘り強い守備や速攻で8強以上を狙っている。

 石川がウインターカップに初挑戦する。西原を全国8強に導いた崎浜秀勝監督が3年前に赴任し、部員数人から一挙に県の頂点まで上り詰めた。唯一の3年の崎原心美は「最後の大会になる。楽しみながら全国に自分たちのバスケを見せたい」とベスト8を目指す。

 12月初旬の練習では、石川の真骨頂である、攻守の切り替え(トランジション)の速さを鍛える練習を1時間以上も繰り返していた。152センチのガードで速攻が持ち味の古謝志帆は「小さくても全国で通用することを見せたい」と意気込む。

 勝負のポイントは3点弾が決まるかどうかだ。インサイドの切り込みは県大会より難しくなるなるため、3点弾を織り交ぜて外と内から相手を翻弄(ほんろう)する。フォワードで174センチの桃宇芹奈は「ボールを持ったら、まずは自分で3点を決めたい」と力を込める。

 初戦は平均身長差がほとんどない、愛媛2位の済美と当たる。オールコートで40分間、持ち前の粘り強い守備を見せ、ボールを奪っては速攻につなげるつもりだ。エースの城間瑠華は「初戦を勝ちに行きたい」と意欲を見せた。

 (古川峻)