駅伝 あす号砲 男女北山、飛躍誓う<全国に挑む2023>


駅伝 あす号砲 男女北山、飛躍誓う<全国に挑む2023> 30位台を目指す北山男子のメンバー
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 駅伝の男子第74回・女子第35回全国高校大会が24日、たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。男子(7区間、42.195キロ)は午後0時半、女子(5区間、21.0975キロ)は午前10時20分にそれぞれスタートする。男女共に北山高校駅伝部が県代表として出場し、男子は5年連続12度目、女子は3年連続7度目の挑戦となる。男子は、昨年届かなかった30位台、女子は同校最高成績の37位超えをそれぞれの目標に本番に挑む。

北山・男子 経験共有、30位台目指す

 昨年は全選手が初めて臨む全国大会で「経験不足が本番で出てしまった」(森山叶人主将)。今回はそのメンバーが多く残り、経験を共有しながら、届かなかった30位台を目指す。

 前回大会を経験した具志堅源竜郎と島袋翔の2年生コンビが練習から安定して好タイムを出している。今大会でチームを引っ張る存在になりそうだ。昨年はアンカーを任された具志堅が1区を走る予定。「2年生になって周りも見えてきたので、来年につなげられるような走りをしたい」と力を込める。

 前回は寒さや緊張で体が思うように動かなかったという島袋は「調子は上がっている。昨年の悔しい思いを挽回できるようにしたい」と、1年間の成長を本番にぶつけるつもりだ。

 昨年のタイム、2時間12分20秒を超えるため、スピードを上げる練習を多く取り組んできた。体作りをする夏場は台風の直撃などで、思うように練習が積めなかったが、各自が自主練習に取り組み、九州や全国大会へ調子のピークを合わせるようにしてきた。今大会は2時間9分台、30位台が目標だ。

 森山主将は「個人としてはチームを勢いづける走りをしたい。チームとしては応援してくれる人へ感謝を伝えたい」と話す。それぞれが大会に向けた思いを抱き、本番に挑む。

北山・女子 昨季の最高成績超え狙う

北山最高位の37位超えを目指す女子のメンバー

 昨年の大会では、北山女子として最高成績となる37位をマークした。そのメンバーの多くが残り、今回、さらにこの成績を超えることを目指している。

 1、2年生主体で挑んだ前回から、仲村奈穂、城間風華、本村琴美、親川杏花が残った。1年間、「質も量も上げた練習」(仲村)を積んで、トラックシーズンには多くの選手が3000メートルや1500メートルで自己ベストを更新するなど、各自がレベルアップしている。

 エース区間となる1区は昨年の大会に出場した親川が走る予定だ。8月に右足のけが、10月にはインフルエンザになってしまうなど苦しんだが、今は調子を上げている。「緊張もあるが、走り込んできた自信はある」と意気込む。

 唯一の1年生の江洲桃は駅伝をするために、久米島から北山高への進学を決めた。3000メートルでは入学時から1分以上タイムを更新しており、新たな力がチームにいい流れをつくってくれそうだ。

 女子は今回、記念大会のため出場校が11校増え、競技レベルも上がる。主将としてチームを引っ張る仲村は「昨年を経験しているメンバーが多くいることは今回にも生かせる。さらに来年にもつなげられるように、チームワークで去年の順位を超えたい」と、さらなる北山の歴史を刻もうと意気込んでいる。