有料

アスティーダ4連勝 卓球・Tリーグ 彩たまに3―1 濵田、勝負どころ渾身サーブ 際立つ冷静さ、勝利たぐり寄せ


アスティーダ4連勝 卓球・Tリーグ 彩たまに3―1 濵田、勝負どころ渾身サーブ 際立つ冷静さ、勝利たぐり寄せ 琉球アスティーダ―T.T彩たま スマッシュを決める琉球の濵田一輝=23日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは23日、沖縄市の沖縄アリーナでTT彩たまと対戦し、3―1で勝利した。4連勝。11勝3敗で勝ち点を35に伸ばした。第1マッチダブルスは徐晨皓(ジョ・シンコウ)・有延大夢が0―2で小林広夢・曽根翔に敗れた。第2マッチシングルスは張本智和が3―0で英田理志にストレート勝ち。第3マッチシングルスは徐が3―0で曽根を圧倒した。第4マッチシングルスは濵田一輝が3―1で宇田幸矢に粘り勝ちした。次戦は24日午後4時から、同アリーナで金沢ポートと戦う。


 2―1で迎えた第4マッチシングルス。勝利をたぐり寄せたのは濵田一輝だった。1、2ゲームは「長いサーブ、短いサーブを半分ずつ織り交ぜて相手の得意な展開に持ち込ませなかった」。いずれも11―4で圧倒した。

 3ゲームは「相手が縦回転中心に戦術を変更してきて対応が遅れた」と巻き返され落とした。しかし、接戦となった4ゲームは10―10の勝負どころでのサービスエース。「ナックルサーブで勝負した。3打目をチキータで返すことも想定しながら身構えていた」と次の手も予想しながらの渾身(こんしん)のサーブだった。

 相手の宇田幸矢は元アスティーダの選手で実力は折り紙付き。今季の対戦で勝利した吉村真晴からは「攻め過ぎても防戦一方でも駄目。バランスよくメリハリをつけてプレーして」と助言をもらい、戦術を練っていた。強打の威力をラケットに吸収してうまくレシーブする場面もあれば、回転数が落ちるまでぎりぎりまで待ってからのチキータで得点を重ねるなど冷静さが際立った。

 何度も対戦しながら未勝利だった相手を打ち負かし、成長の階段を一つ上った。「最後は苦しくなったが作戦を貫くことができた。台を広く使って単調にならないプレーをしたい」。24日も勢いをそのままに、ホームでの連勝を目指す。

 (大城三太)


選手の調子いい

 張一博監督の話 チームは4日前に沖縄入りして、選手たちの練習の様子を見ていると調子がいい。シングルスにそれが表れた。課題はダブルス。濵田は(宇田選手に)一度も勝ったことがないということだったが、試合前に話をしてうまく勝利につなげることができた。