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興南(エアライフル女子団体)V 「最後まで撃ち切る」結実 九州高校新人大会


興南(エアライフル女子団体)V 「最後まで撃ち切る」結実 九州高校新人大会 エアライフル女子団体で優勝した興南の(右から)和田青峰、鈴木ゆりや、津波美唯菜と、少年女子立射60発個人3位のレイク・クレア・ソフィア(左端)(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 ライフルの九州高校新人大会兼全国選抜大会九州選考会は22日、長崎県の小江原射撃場で開幕し、エアライフル女子団体で興南(津波美唯菜、和田青峰、鈴木ゆりや)が1803・3点で頂点に立った。

 エアライフル少年男子立射60発の伊志嶺千空(興南2年)は236・1点で2位に輝いた。同女子のレイク・クレア・ソフィア(同)は219・7点で3位に入った。総合団体は女子興南が2位、男子興南が6位となった。

 伊志嶺、レイク、鈴木はそれぞれ個人予選で4位以上に入り、全国選抜(3月、広島)出場権を獲得した。


 女子興南(津波美唯菜、和田青峰、鈴木ゆりや)は1803・3点で、2位に44点差をつけて優勝をつかんだ。「団体での優勝はみんなの夢だった」と3人は喜びを分かち合った。

 津波と和田が高得点で撃ち終え、チームには優勝への道が見えていた。最後に撃つ鈴木は「自分が崩したらどうしよう」と重圧に震えた。緊張したがメンバーに励まされ、「気持ちが楽になった」

 仲本正樹コーチから「緊張して狙い込む時間が長くなっているよ」と前日に受けた助言を思い出す。「就寝時間、当日の朝食、銃のセッティング、できる準備は全てやってきた」。自信を持って銃を構えると、「楽しい」と思うほどに重圧から解放され60発を撃ち続ける。終わってみればチーム最高の601・6点を記録し、「成長を実感した」

 練習では思うような結果が出ず、時には涙を流す日もあった。それでも「最後まで撃ち切る」と3人で励まし合い、諦めなかったことが実を結んだ。

 (名波一樹)