来年のパリ五輪代表選考につながるレスリングの全日本選手権最終日は24日、東京・代々木第二体育館で行われ、女子68キロ級決勝で尾崎野乃香(慶大)が森川美和(ALSOK)に7―0で快勝し、来年1月27日に実施される世界選手権5位の石井亜海(育英大)との五輪代表決定プレーオフ進出を決めた。
男子フリースタイルは65キロ級の清岡幸大郎(日体大)、97キロ級で19歳の吉田アラシ(日大)が優勝し、五輪アジア予選、世界最終予選の出場権を得た。同グレコローマンスタイルは、67キロ級決勝で曽我部京太郎(日体大)が遠藤功章(東和エンジニアリング)を下し、五輪予選出場を決めた。
女子は五輪2連覇の金城梨紗子(サントリー)が非五輪階級の59キロ級を制した。
東京五輪男子グレコローマンスタイル77キロ級銅メダルの屋比久翔平(ALSOK)は非五輪階級の82キロ級に出場し、準決勝で敗れた。腰に不安を抱えており「すごく残念。これが今の実力」と受け止めた。
77キロ級は日体大の後輩、日下尚(三恵海運)が世界選手権で3位となり、パリ五輪切符を獲得した。屋比久は2大会連続の五輪出場がない状況。来年1月には29歳となる。「まずけがを治して、何か一つ目標を見つけられればなと思う」と涙を浮かべた。
(共同通信)