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女子・石川高、全国のレベルを痛感 ウインターカップ2回戦敗退 岐阜女子に43ー94【24日の試合】


女子・石川高、全国のレベルを痛感 ウインターカップ2回戦敗退 岐阜女子に43ー94【24日の試合】 シュートを放つ石川の桃宇芹奈(中央)=24日、東京体育館(古川峻撮影)
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 バスケットボールの全国高校選手権第2日は24日、東京体育館で女子2回戦が行われ、沖縄代表で初出場した石川が優勝候補の岐阜女に43―94で敗れた。今夏の全国高校総体覇者で2連覇を狙う京都精華学園は浜松開誠館(静岡)を83―63で退け、3回戦に進出した。

 2大会ぶりの優勝を目指す総体2位の桜花学園(愛知)は鳥取城北に111―60で大勝。総体4強の大阪薫英女学院は安城学園(愛知)を111―84で退けた。男子1回戦では昨年準優勝の福岡第一が仙台大明成(宮城)を76―65で下し、昨年8強入りした東海大諏訪(長野)や初出場の帝京安積(福島)も2回戦に進んだ。

 相手との平均身長差は約12センチ。昨年3位の岐阜女子に、石川は立ち上がりからエナジー全開で臨み、フォワード桃宇芹奈の3点弾で口火を切った。だが、レイアップなどのシュートがことごとく外れ、点を重ねられない。相手は高さと体の強さを生かして高確率でシュートを決め、第1クオーター(Q)で16点差をつけられた。3年の崎原心美は「自分たちのリズムで(シュートを)打てなかった」と悔やんだ。

 第2Qは効果的に3点弾が決まり追い上げた。オールコートの守備でターンオーバーを誘発すると、インサイドからの得点も増えて流れをつかむ。第2Qは18―18で互角の展開にし、桃宇は「積極的にシュートを決められた」と手応えを語る。

 しかし、エース城間瑠華は厳しいマークを受けてほとんどドライブで切り込めず、守備の一瞬の隙を突かれてパスを回された。留学生がいる全国トップレベルの実力を痛感し、崎浜秀勝監督は「沖縄が勝つには1対1で勝てる子を何人も増やさないといけない」と課題を語る。

 3年前に崎浜監督が赴任して力を伸ばした2年主体のチーム。唯一の3年で監督の指導を求めて転校した崎原は悔し涙を流した。「最も大事な人間性について学べた」と部活を振り返る。桃宇は「初の全国で高さとスピードのレベルを実感した。沖縄に持ち帰ってもっともっと成長したい」とさらなる飛躍を誓った。

 (古川峻)

▽女子2回戦

岐阜女
 94―43(22―6,18―18,27―11,27―8)
石川(沖縄)