有料

キングス、逆転ならず 台北キングスに63―67 男子プロバスケEASL


キングス、逆転ならず 台北キングスに63―67 男子プロバスケEASL 琉球ゴールデンキングスーニュータイペイキングス ゴール下へ切り込む琉球ゴールデンキングスの今村佳太(右)=10日、台湾の新荘体育館(琉球ゴールデンキングス提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)は10日、日本と台湾で行われた。琉球ゴールデンキングスは台湾の新荘体育館でニュータイペイキングス(台湾)と対戦し63―67で敗れた。琉球ゴールデンキングスは2勝3敗。ニュータイペイは4勝でA、Bグループ上位2チームで競う準決勝への進出を確実にした。第1クオーター(Q)はカール・タマヨや岸本隆一の3点弾が決まり、競り合う展開となった。第2Q、琉球はファウルが積み重なるなか、終盤に連続5失点を許して29―37で折り返した。後半は今村佳太が起点となる動きで得点につなげ、植松義也らの得点で食らいついたが、最後は逃げ切られた。次戦は1月24日、同チームと沖縄アリーナで対戦する。グループAの千葉ジェッツは千葉県の船橋アリーナでアニャンチョングァンジャンレッドブースターズと戦い、115―98で勝利した。

今村軸に勢いも惜敗 タマヨ奮起16得点、守備も貢献

 アウェー連敗で2勝3敗となったキングスだが、限られた戦力ながら個々が踏ん張った。

 終始、勢いを切らさなかった今村佳太を軸に苦しい状況で奮起したのがカール・タマヨ。ヴィック・ロー、アレン・ダーラムらが欠場し、ジャック・クーリーにのしかかる負担が心配された。そんななかで起用されたタマヨが、苦しい場面で3点弾を沈めるなど16点を挙げ、自陣ゴール下では体を張った守備でチームを支えた。

 クーリーがベンチに下がった時には植松義也が代役をきっちりこなした。ただ、試合終盤にはクーリー、タマヨ、岸本隆一らがファウル四つで受け身の守備とならざるを得ない状況に陥った。

 第4クオーター、60―61で残り2分を切り、今村がファウルを受けたように思われた場面もあったがプレーは続行。桶谷大HCがファウルを主張し、審判からテクニカルファウルも取られた。63―64で残り1分を切り勝利の可能性を残されていたが、最後はNBAで活躍したジェレミー・リンの3点弾で終止符を打たれた。

 Bリーグの合間を縫って厳しい日程で選手に疲労も見受けられた。けが防止に配慮しつつ、タフネスさを維持しながら次につなげたい。

 (大城三太)


【1次リーグ】

▽B組
新北(台湾)4勝
67―63(18―15,19―14,15―18,15―16)
キングス 2勝3敗

▽A組
千葉J 6勝
115―98(24―24,26―31,36―19,29―24)
安養(韓国)2勝2敗