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沖縄SV、川崎(J1)に健闘 我那覇、儀保が好機生む サッカー沖縄キャンプ


沖縄SV、川崎(J1)に健闘 我那覇、儀保が好機生む サッカー沖縄キャンプ ペナルティーエリアに走り込んでシュートを狙う我那覇和樹(左から2人目)=19日、恩納村赤間総合運動公園サッカー場(古川峻撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVとJ1川崎フロンターレが19日、恩納村赤間総合運動公園サッカー場で今季沖縄キャンプで最初となる練習試合を行った。前半0―1、後半1―0の1―1で引き分けた。前半はボールを支配されて押される時間が長かったが、後半で盛り返した。沖縄SVは21日にJ1浦和レッズと、24日にJ1名古屋グランパスと練習試合を行う。J3FC琉球は23日にJ1FC東京と戦うなど、県内でさまざまな練習試合が組まれている。一般公開かどうかは専用ホームページで確認できる。

 後半途中で投入された沖縄SVの元日本代表、FW我那覇和樹は、初プレーでいきなりセンタリングに合わせてシュートを放ち見せ場を作った。巧みなポジショニングでボールを得ると、ためを作ったり、シュートしたりと攻撃の中心に。前線で素早くプレスして守備でも貢献し、ラストプレーはミドルシュートでゴールを脅かし、観客をうならせた。

 沖縄SVは立ち上がりから川崎の素早いパス回しに翻弄(ほんろう)され、実力差を見せつけられた。だが小野木玲監督が「常に前を向こう」とハーフで確認すると、徐々にペースをつかむ。後半途中に入った我那覇やFW儀保幸英がたびたび好機を生み、儀保はコーナーキックのこぼれ球をスライディングでゴールに押し込んだ。

 それでも我那覇は「まだまだコンディションが良くない。結果を出したかった」と反省しきり。昨年7月のけがから復帰戦となった儀保も本調子ではなく、「前への推進力が足りない」と課題を話した。

 小野木監督は「トレーニングしてきたことをチャレンジでき、ポジティブに捉えている」と手応えを語る。「躍動感がある、人の心を動かすサッカーをしたい」と小野木監督。新生チームが胎動している。

 (古川峻)