日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは2日、首位の栃木シティとCITY FOOTBALL STATION(栃木)で第27節を戦い、3―4で敗れた。通算成績は10勝9敗8分けで勝ち点38。順位は7位のまま。
試合は点の取り合いとなり、前半を2―2の同点で折り返した。後半9分に栃木に3点目を決められたが、3分後にMF川中健太のゴールで追いついた。だが同30分、DF松下大祐がペナルティーエリア内で栃木の選手を倒し一発退場。PKも決められ、勝ち越しを許した。
次節は9日午後1時から、糸満市の西崎陸上競技場で横河武蔵野FCと対戦する。
雨の中のシーソーゲームを落とした。水たまりができるほどのピッチコンディションの中でも、沖縄SVは持ち味の攻撃力を発揮し3得点。しかし、同じく攻撃力を誇る首位の栃木シティに一歩及ばなかった。
沖縄は得点への執念があった。先制された4分後の前半23分、FKのクリアボールを有田朱里が拾い、右足で決めて同点に追いついた。さらに同25分、ペナルティーエリア内の混戦で放たれたシュートは相手DFにはじかれたが、川中健太が詰めて逆転のゴールを奪った。
その後、2失点して再逆転を許しても諦めなかった。後半12分、水越陽也のシュートはDFに当たりコースが変わったものの、走り込んでいた川中が押し込んで再び同点に追いついた。
だが後半30分にDF松下大祐がペナルティーエリア内で相手選手を倒し一発退場。その後のPKが決勝点となり、点の取り合いは栃木に軍配が上がった。沖縄の小野木玲監督は「1人退場まではお互いの良さが出た展開だった。ただ、ゲームを左右する細かい部分の質の差が出た。この敗戦を糧に次戦につなげていきたい」と語った。
(稲福政俊)