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女子は上山、男子は嘉手納が団体V ともに決勝リーグ全勝 県中学新人剣道


女子は上山、男子は嘉手納が団体V ともに決勝リーグ全勝 県中学新人剣道 胴を狙う中堅の与那覇莉珠(右)=21日、西原町民体育館(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 剣道の第55回県高校冬季大会・県中学校新人大会は21日、西原町民体育館で行われた。高校、中学とも団体戦で、予選トーナメントを勝ち抜いた4チームが決勝リーグを戦った。高校は男女ともに興南が優勝し、男子は3連覇を果たした。中学男子は嘉手納が、女子は上山が制した。高校の優勝校は全国選抜(3月・愛知)の出場権を獲得した。中学は男女上位4チームが神埼市長旗全国選抜大会(3月・佐賀県)に派遣される。

女子上山・与那覇 主将の意地2本

 女子上山はリーグ戦全勝で頂点に立った。昨年の大会出場時は、当時1年の与那覇莉珠主将を含め部員はわずか3人。2回戦敗退の結果だった。4月になり、2年の國分心乃理や1年生が入部して現在は10人に。「厳しい稽古も乗り越えて、雰囲気良くやってきた」と与那覇主将。圧勝でつかんだ頂点に「支えてくれた人たちのおかげだ」と感謝の言葉を語った。

 優勝をかけてリーグ3戦目。先鋒が引き分け、次鋒が先に1勝をもたらした。中堅の与那覇主将は「勝って後ろまでつなぐ」とまずは1本。小手を狙う相手の攻撃を「無意識で返し」、面への打ち込みで2本目を奪取。「反射的に返せた」と体に染みついた練習の成果を発揮した。

 続く副将の國分は「相手が打つ瞬間を狙った」と面で1本。相手にも1本を許したが、再び合い面を奪って勝利した。最後の大将戦も勝ち星を挙げた。

 我喜屋丈監督は「心の動きを読むため、日頃の生活から精神面を鍛えている。よくやった」と選手をたたえた。

 3月には佐賀で全国大会がある。与那覇主将は「まずは初戦突破」と飛躍を誓った。

 (名波一樹)


中学男子・嘉手納 攻め姿勢奏功 本数で上回る

中学男子決勝リーグ 嘉手納―石田 メンを打ち込む嘉手納の次鋒・山城海怜(右)(ジャン松元撮影)

 男子嘉手納は足をつかって攻めぬき、本数勝ちで頂点に立った。

 先鋒(せんぽう)が引き分け、次鋒の山城海怜は「びびっていた」と重圧を感じていたが、いざ試合では攻めの姿勢を見せた。相手の隙を突く一太刀で「今だ」と前に飛んで面へ1本。そこから緊張はほぐれ冷静な試合運びでさらに面をもう1本を決め、チームに貴重な2本をもたらした。勝敗で並ぶ結果となったが、この試合の積極的な攻撃が勝利の要因となり、本数勝ちを収めた。源河秀仁主将は全国に向け「ベスト8以上を目指したい。チーム一丸となってつないでいく」と力を込めた。

 (名波一樹)


【男子】

▽中学団体1回戦
 興南5―0小禄、コザ3―1那覇、南風原3―1昭薬付、上山4―0琉大付、浦添4―0名護、伊波2―2金城(本数差による)、石田5―0与那原

▽同準々決勝
嘉手納 4―0 興南
南風原 3―1 コザ
上山 3―1 浦添
石田 3―2 伊波

▽決勝リーグ
嘉手納 2―2 石田
 (本数差による)
嘉手納 3―0 上山
嘉手納 3―1 南風原
石田 3―2 上山
石田 3―1 南風原
上山 5―0 南風原

▽最終順位 (1)嘉手納3勝(2)石田2勝1敗(3)上山1勝2敗(4)南風原3敗

【女子】

▽中学団体1回戦 伊良波3―0小禄、昭薬付3―1与那原、浦添5―0興南、石田2―1寄宮

▽同準々決勝
上山 5―0 伊良波
昭薬付 5―0 沖縄尚学
浦添 2―2 コザ
 (本数差による)
南風原 4―0 石田

▽同決勝リーグ
上山 4―0 南風原
上山 4―1 昭薬付
上山 4―1 浦添
南風原 5―0 昭薬付
南風原 3―0 浦添
昭薬付 2―2 浦添
 (本数差による)

▽最終順位 (1)上山3勝(2)南風原2勝1敗(3)昭薬付1勝2敗(4)浦添3敗