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宮古島100キロワイドーマラソン 大林(愛知)大会新で5連覇 女子は高井(千葉)2連覇


宮古島100キロワイドーマラソン 大林(愛知)大会新で5連覇 女子は高井(千葉)2連覇 大会新記録を大幅に更新する走りでゴールした大林僚=21日午前11時55分ごろ、宮古島市の下地公園
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

 【宮古島】第34回宮古島100キロワイドーマラソン(宮古島市など主催)が21日、宮古島市の下地公園を発着点に市内全域のコースで開催された。

 時折雨が降る中、最長の100キロの部男子は大林僚(愛知県)が自身が持つ大会記録を大幅に更新する6時間52分57秒で5連覇を果たした。

 女子は高井美奈子(千葉県)が8時間54分13秒で2連覇した。大会は100キロと50キロの2部門で実施され、531人がエントリーし、492人が出走した。


大林「6連覇目指す」

 100キロの部男子はレース序盤、大林僚(愛知県)は他の選手と接戦になり、予定になかった1キロ4分を切るハイペースに。15キロを超えた伊良部大橋の折り返し地点あたりで引き離した後もスピードを緩めることはなかった。

 「東平安名崎を過ぎた80キロ地点で体力に余裕を感じた」。期待していなかった大会新が視野に入り、残る力を出し切り、独走状態のままゴールした。「レース序盤で併走していた選手が私を引っ張ってくれたおかげで、大会新が出せた」と振り返る。昨年4月に息子が生まれたことに触れ「次回も6連覇を目指したい。子どもが物心つくまでは連覇を続けたい」と次なる目標を見定めた。

 (友寄開)

高井、40分縮め自己新

自己新記録で2連覇を決めた高井美奈子
=21日午後1時50分ごろ、宮古島市の下地公園

 高井美奈子(千葉県)は初出場の前大会より約40分もタイムを縮めて自己ベストをたたき出した。自宅から職場までの坂の多いコースなどでトレーニングを重ねており、ペースを崩すことなく走り切った。

 レース序盤で1位の選手に離されたことで「連覇はあきらめ、ペースを守って走ることを心掛けた」。64キロ地点で数百メートル先にいるトップの背中をとらえると、ペースが落ちている様子から「ここで抜かなきゃ」と勝負に出た。65キロ地点で1位となり、自分のペースを保つことに努めた。

 前回大会では1キロ5~7分のペースで走ったが、今回は一部分を除き5分台を維持。ゴールすると緊張の糸が切れたのか、頬を涙が伝った。次大会に向けて「自分のタイムと向き合いながら、3連覇を目指したい」と表情を緩めた。


【100キロ】
▽男子 (1)大林僚6時間52分57秒(2)相川裕一7時間4分20秒(3)亀田昌邦7時間42分16秒(4)荒舩雅史7時間55分34秒(5)山崎誉生8時間5分45秒(6)藤原慎太郎8時間51分53秒(7)井口心平8時間53分22秒(8)長澤宏隆8時間58分39秒(9)佐野允彦9時間8分40秒(10)爲石太一朗9時間14分47秒
▽女子 (1)高井美奈子8時間54分13秒(2)井口光智子8時間58分27秒(3)小久保早紀9時間31分38秒(4)關利絵子9時間42分47秒(5)竹中久美子10時間12分18秒(6)松浦真由美10時間13分3秒(7)野口惠子10時間37分41秒(8)村田千瑞子10時間48分52秒(9)栗原初江10時間52分19秒(10)守山文子10時間55分24秒

【50キロ】
▽男子 (1)山谷良登3時間27分57秒(2)平岡章宏3時間37分32秒(3)原口伸一3時間41分6秒(4)赤石直之3時間57分27秒(5)加藤佑輔3時間58分36秒(6)牧野星3時間59分13秒(7)池原慶昭4時間13分42秒(8)森陽平4時間34分59秒(9)屋嘉比達佳4時間47分34秒(10)砂川貴哉4時間53分43秒
▽女子 (1)谷中千華4時間18分24秒(2)塚本恭子4時間24分25秒(3)高木和美4時間54分31秒(4)板倉愛子5時間26分27秒(5)猪岐咲文5時間39分28秒(6)生駒さつき5時間44分7秒(7)原雪子5時間44分7秒(8)黒岩節子5時間45分19秒(9)米屋由加子5時間46分19秒(10)仲間和代5時間50分27秒