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山城(男子)手登根(女子)V 全九州重量挙げ高校選抜大会


山城(男子)手登根(女子)V 全九州重量挙げ高校選抜大会 男子102キロ級のスナッチで自己ベストを更新する113キロを挙げた山城慎太郎(沖縄工)(本人提供)
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 重量挙げの第32回全九州高校選抜大会最終日は21日、熊本県の八代市鏡体育館で行われた。男子102キロ級で山城慎太郎(沖縄工2年)がスナッチ113キロ、ジャーク146キロのトータル259キロで優勝した。女子59キロ級で手登根海舟(宮古2年)がスナッチ55キロ、ジャーク73キロ、トータル128キロで頂点に立った。

山城「今が伸び時期」

 男子102キロ級の山城慎太郎(沖縄工2年)がスナッチで3キロ、ジャークで1キロそれぞれ自己ベストを更新し、優勝した。1カ月前に右親指をけがしており、痛みはあったが体の調子は良かった。スナッチの113キロも「軽く感じた」と挙げきった。ジャークの1本目で133キロを成功させ、優勝を決めると2本目の140キロ、3本目の146キロも続けて成功させた。

 昨年の北海道総体で7位となり、そこから下半身を中心に強化し、上半身の体の使い方も良くなってきた。「今が伸び時期」と実感する。3月の全国選抜に向け「トータル270キロを目指して、もっと技術を磨いて、自信を持ってあげられるようにしたい」とさらなる成長を目指す。

(屋嘉部長将)

ジャーク自己新も納得せず 手登根「スナッチで悔い」

女子59キロ級でジャークを成功させる宮古の手登根海舟=21日、熊本県(提供)

 女子59キロ級の手登根海舟(宮古2年)が九州初優勝を成し遂げた。ジャークで自己新の73キロを持ち上げたが、トータル128キロは目標に2キロ届かず、「優勝はうれしかったけど、スナッチで悔いが残った」と反省した。

 スナッチの目標は58キロだったが、2回目の試技で55キロを失敗した。「自己新にチャレンジするために取らないといけない」と焦ってしまった。ジャークは2本目で73キロを成功させ、2位と圧倒的な差をつけた。

 今後の目標はトータルで150キロに到達し、全国で表彰台に上ることだ。全国選抜まで「気持ちの切り替えをできるようにし、基本の動きを改善していきたい」と課題に向き合う。

(古川峻)


 【男子】
▽102キロ級 (1)山城慎太郎(沖縄工)トータル259キロ(スナッチ113キロ、ジャーク146キロ)(3)長嶺彰裕(糸満)200(90、110)
▽学校対抗戦 (3)沖縄工20点(7)宮古15(9)南部工15(14)糸満11(17)豊見城7
 ※同点の場合は優勝者数と成功率で順位が決まる

 【女子】
▽59キロ級(1)手登根海舟(宮古)128(55、73)(6)與那覇潤音(南部農林)95(40、55)
▽64キロ超級 (3)上地みほ(辺士名)105(49、56)
▽学校対抗戦 (4)嘉手納7(8)宮古6