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キングス、決勝T望み 台北キングスに90―67 1次リーグ終了 3勝3敗 男子プロバスケEASL


キングス、決勝T望み 台北キングスに90―67 1次リーグ終了 3勝3敗 男子プロバスケEASL 琉球ゴールデンキングス―ニュータイペイキングス 第4Q、シュートを放つキングスの脇真大(左)。右は渡邉飛勇=24日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)は24日、日本とフィリピンで行われた。琉球ゴールデンキングスは沖縄アリーナでニュータイペイキングス(台湾)と対戦し、90―67で勝利した。キングスは通算成績3勝3敗で1次リーググループBで暫定1位。キングスは1次リーグの全日程を終了し、決勝トーナメント進出については2月7日まで行われるグループBのほかのチームの結果によって決まる。前半立ち上がりに松脇圭志の3点弾から10連続得点でリードを奪ったキングス。しかし、ニュータイペイも3点弾を連発し、35―40で折り返す。後半に入るとキングスは激しい守備でニュータイペイの得点を止めた。今村佳太や松脇の連続3点弾で流れをつかんだ。その後もパス回しから得点を重ねるなどチーム全体の動きもよく、そのまま逃げ切った。

脇 躍動、攻守で見せ場

 得点力の高いニュータイペイを激しい守備で抑え込み、23点差をつけて大勝した。桶谷大HCは「守備で崩れなかったのが良かった」と堅守での勝利を誇った。

 惜敗した10日の試合で多用していたゾーンから、マンツーマンを中心とした守備のシステムにしたことが功を奏した。元NBA選手のジェレミー・リンを今村佳太や松脇圭志が中心となってマークし、簡単に得点させない。ゴール下はヴィック・ローやアレン・ダーラムを中心に攻守でリバウンドを死守した。

 普段はプレータイムの少ない荒川颯や植松義也、脇真大、けがから復帰した渡邉飛勇らロスター全員が出場しても最後まで守備の強度は落ちなかった。

 EASLでは初出場となった特別指定選手の脇が攻守で見せ場を作った。第2クオーターにキングス加入後初となる得点を3点弾で決めた。リンからスチールを奪い、速攻につなげるなど守備でも魅せた。桶谷HCも「ここまでやってくれると思わなかった。こういうゲームを積み重ねて、キングスになくてはならない選手になっていくと思う」と活躍を喜んだ。

 得点シーンで仲間からの祝福を振り返った脇は「みんなが喜んでいて、自分もやっとこのチームにしっかりなじめていると思えた」と笑顔だった。

 (屋嘉部長将)

【1次リーグ】
▽B組
キングス 3勝3敗
90―167(18―19,17―21,29―14,26―13)
台北(台湾)4勝1敗