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キングス前半失点響く 京都に苦杯、85―94 攻守で流れ手放す 年明け後低迷、控え選手奮闘鍵に Bリーグ第32戦【27日の試合】


キングス前半失点響く 京都に苦杯、85―94 攻守で流れ手放す 年明け後低迷、控え選手奮闘鍵に Bリーグ第32戦【27日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は27日、沖縄アリーナで京都ハンナリーズ(同8位)と対戦し、85―94で敗れ、2連敗となった。通算成績は21勝11敗で順位は西地区首位を保っている。

 京都に第1クオーター(Q)だけで3点弾を5本決められるなど外からのシュートを高確率で決められた。キングスもインサイドから得点したが、京都にリバウンドを取られる機会が増えて、得点が伸びず35―48で折り返した。

 後半に入るとキングスが守備の強度を上げ、京都の得点を抑えた。松脇圭志の3点弾やヴィック・ローのスチールからのダンクなどで3点差まで詰めるものの、大事な場面でシュートを決められず勝利を逃した。

 キングスの次戦は28日午後6時5分から、沖縄アリーナで京都と対戦する。


 2020―21シーズンから負けていなかった京都に、キングスは今季最多となる94失点で屈した。桶谷大HCは「相手のメインとなる選手を気持ちよく簡単にプレーさせてしまったのが全て。負けの原因はスタートのメンバーとマッチアップしたメンバー」とかなり厳しい言葉で試合を振り返った。

キングス―京都 第4Q、攻め込む京都の岡田侑大(左)をマークするキングスの田代直希=27日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
キングス―京都 第4Q、攻め込む京都の岡田侑大(左)をマークするキングスの田代直希=27日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 試合の入りから京都の岡田侑大とマシュー・ライトに流れをつくられた。岡田に左のドライブをやられ、ライトに3点弾4本などフィールドゴールを66%以上決められた。相手外国籍選手のスクリーンプレーにも対応できなかった。守備が崩れる場面も多く、京都の各選手が自由にプレーしていた。

 キングスは牧隼利や田代直希が途中出場し、激しい守備で相手の得点を止めた。点差は縮めたが、追いつきそうな場面に攻守の両面で力を出し切れず、自ら流れを手放した。

 「試合の中でアジャストできず、自分たちの望む展開に持っていけなかった」と田代。プレータイムも偏り、相手からスカウティングされやすい状況に陥っているとみている。「控えでプレータイムを奪えるような選手が出てきたら、チームに勢いが出てくる」と田代は言う。

 年明け以降の戦績が2勝5敗と低迷するチームを、ベンチメンバーが救えるかが鍵となる。

 (屋嘉部長将)


京都 10勝22敗
 94―85(27―16,21―19,19―24,27―26)
キングス 21勝11敗

緊張感、緊迫感持って

 桶谷大HC(キングス)の話 今年はいいゲームが続かない。きょうはスカウティングしていたことをゲームの入りでできていなかった。選手が自分の責任を負えるようにならないと、チームとして転覆してしまう。緊張感、緊迫感を持ってこの仕事をやってもらわないと、ここから抜け出せない。

今後の自信になる

 ロイ・ラナHC(京都)の話 自分たちにとっては非常に良い勝ちだった。チームにとって今後の自信になる1試合だったと思う。いいチームに勝った後に勝ちの伸ばすことができるかが課題。しっかり継続性を持っていきたい。