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テラス、本拠地戦飾れず 日本ハンドボールリーグ女子 三重に20―34 連係取れず得点伸び悩み


テラス、本拠地戦飾れず 日本ハンドボールリーグ女子 三重に20―34 連係取れず得点伸び悩み ザ・テラスホテルズ―三重バイオレットアイリス 前半、三重の固い守備に攻めあぐねるテラスの竹内聖空=27日、名護市の21世紀の森体育館(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは27日、名護市の21世紀の森体育館で三重バイオレットアイリスと今季第7戦を行い、20―34で敗れた。通算成績は1勝5敗1分けで順位は9位。前半、相手の素早いパスワークで中央を突破されたり、守備が手薄になったサイドからゴールを狙われたりするなど苦しめられた。9―16で迎えた後半、テラスは朴宣映(パク・ソンヨン)らが相手の選手間を割る気迫のプレーで点を重ねるが、最後まで追いつけずホーム戦を勝利で飾れなかった。次戦は2月10日午後7時から、愛知県の名古屋金城ふ頭アリーナでHC名古屋と対戦する。


 ザ・テラスホテルズの今季ホーム初勝利はお預けとなった。若手やルーキーが攻守で中心的な役割を担い頼もしさを発揮したが、加入したばかりの選手も多く、連係がうまく取れずに点数が伸び悩んだ。

 相手守備のフィジカル面にも苦戦した。ボールを持ったとたん強く当たられ、パスをつなげられずに攻撃を分断された。大阪体育大4年で前戦から出場する竹内聖空は「1対1になるなど向こうが守りやすい形をつくってしまった」と悔やむ。パスカットやミスから逆速攻を許し、失点を重ねた。

 三重はパス回しが早く、テラスは対応が遅れ「上やポスト、守備の間といろんなところからやられた」(桑原美紗季主将)。試合終盤、朴宣映(パク・ソンヨン)が3分間で3点を奪って反転攻勢を仕掛けるが、直後に相手の連続得点を許し差を広げられた。

 年明けから加入した選手が数人いるため、チーム内の連係が機能するかが喫緊の課題となる。竹内は「もっとコミュニケーションを取って試合を組み立てていかないと」と次戦での挽回を誓った。

 (砂川博範)


喜納 登録即2得点

喜納歩菜
喜納歩菜

 この試合から追加登録された沖縄市出身の喜納歩菜(宮里中―那覇西高―日本体育大4年)が前半途中から出場し、得意のロングシュートで2得点を挙げる活躍を見せた。「緊張した。(日本リーグは)レベルが高い」と振り返った。

 高校まで沖縄で過ごし「親や恩師たちにプレーする姿を見てもらうことが恩返しになる」とテラス入団を決めた。試合中、焦りから勝負を急ぐ時間帯があったといい、後半は点を決められなかった。次は「自分の持ち味を出しながら、回りも生かすプレーをしたい」と意欲を高めた。

 (砂川博範)


次の手を打てず

 東長濱秀作監督(ザ・テラスホテルズ)の話 いろんなところから点を与えてしまった。こちらは1試合を通して速攻を使っての得点がほぼゼロだった。それだとゲーム運びが難しい。「後半は立ち上がりを頑張ろう」と話したが、プラン通りにいかず次の手を打っていけなかった。