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知念哲矢、新天地サッカーJ2ベガルタ仙台で始動 守備の要に、躍動誓う


知念哲矢、新天地サッカーJ2ベガルタ仙台で始動 守備の要に、躍動誓う 今季ベガルタ仙台に加入し、沖縄キャンプで練習に励む知念哲矢=16日、糸満市の西崎陸上競技場(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 新天地のJ2ベガルタ仙台で始動した知念哲矢(26)(石田中―長崎総合科学大付高―近畿大出)は守備の要として躍動することを誓う。「チームは若い選手が多い。僕も中堅以上になっているので士気を上げながら、ベテランと若手をつなぐ役割を担いたい」と新たな気持ちでチームに浸透を心がける。チームは28日に糸満キャンプを切り上げ、29日からキャンプ地を宮崎へ移す。

 プロ5年目。FC琉球でセンターバックとして開花し、J1浦和へ移籍。しかし2シーズン目となる昨季は出場機会がなく、悔しさを味わった。「試合に出られない時期が続き、気持ちが落ちそうな時もあった。腐ってても後悔すると分かっていたので、日々の成長に時間を費やすことを考えた。歯を食いしばってやっていた」と自身と向き合う日々が続いた。

 その分、得たものも多い。「技術的にはレベルアップしたが、選手としての振る舞い、応援している人たちのおかげでサッカーができること、この環境は当たり前じゃないということに気付かされた。このチームでしか経験できないことを学んだ」と成長を実感している。

 仙台は昨季16位。上位を目指すためにも失点数を減らすことがチームの課題で知念に声が掛かった。ハードワークを求める森山佳郎監督の期待に応えられるか。公式戦を離れていた分の不安はレギュラー獲得とピッチ上の働きで振り払うしかない。

 知念は守備陣をまとめるセンターバックとして「J2最小失点を目指す」と決意する。空中戦や1対1の当たり強さ、左足から繰り出す正確なミドルパスを武器に、昨季の悔しさをぶつける熱いシーズンが始まる。

(大城三太)