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キングス2連勝 佐賀に96―58 日本国籍取得カークが存在感 Bリーグ第34戦【31日の試合】


キングス2連勝 佐賀に96―58 日本国籍取得カークが存在感 Bリーグ第34戦【31日の試合】 佐賀-キングス 日本国籍を取得後初の試合で活躍したキングスのアレックス・カーク=1月31日、佐賀県のSAGAアリーナ(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は1月31日、佐賀県のSAGAアリーナで佐賀バルーナーズ(同5位)と対戦し、96―58で勝利し、2連勝となった。通算成績は23勝11敗で順位は西地区首位を保っている。

 前半は、キングスの強度の高い守備で佐賀の得点を止める。さらにゴール下でジャック・クーリーやアレン・ダーラムが得点を重ねた。第2クオーター(Q)で佐賀に5本の3点弾を決められるもヴィック・ローが2連続3点弾を決めるなどし、47―30で折り返す。後半に入ると第3Qに佐賀に追い上げられた。第4Qに日本国籍を取得したアレックス・カークを使った「スリービッグ」で攻守で佐賀を圧倒して9得点に抑え込み、そのまま逃げ切った。キングスの次戦は3日午後4時5分、東京都の国立代々木競技場第1体育館でアルバルク東京と対戦する。

 前半からの堅守を最後まで保ち、効率よく得点を重ねたキングス。開幕戦以来となった佐賀に今季最多の96得点を挙げ、失点も今季最少の58に抑えた。

 前半から先発の5人だけでなく、ベンチスタートの選手が出ても守備の強度が落ちなかった。荒川颯、植松義也、脇真大ら若手も積極的なプレーで攻守に貢献。激しい守備を見せた牧隼利もゲームをコントロールし、3点弾2本を決めた。さらに日本国籍を取得したアレックス・カークが約2カ月ぶりに出場し、存在感を見せた。ジャック・クーリー、ヴィック・ロー、アレン・ダーラムの外国籍選手のうち2人と組んで同時にコートに立つ「スリービッグ」がはまった。カークは4得点3リバウンドだったが、相手の外国籍選手を抑え、ほかの選手が攻守でリバウンドを取った。ゴール下にカークがいることでローも得意なウイングから得点を重ねた。

 負け越しとなった1月を2連勝で終えたキングス。桶谷大HCは「ゲームの中で組み合わせを見ながらやらないといけない」と言うが、カークの合流は大きな武器になりそうだ。日本国籍取得への支援を振り返りながら、カークは「サポートしてくださった皆さまのためにも、誇りを持ってプレーしていきたい」とコートの上での活躍で恩返しすることを誓う。

 (屋嘉部長将)


キングス 23勝11敗
 96―58(23―12,24―18,13―19,36―9)
佐賀 18勝16敗

良い攻撃につなげた

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りが課題だったが、出だしからしっかり守備でプレッシャーをかけ続け、克服してくれた。佐賀の守備に対しても、全員がしっかり共通認識を持って対応することができ、良い攻撃につなげることができた。