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FC琉球、開幕向け着々 J1川崎と練習試合<J3リーグ>


FC琉球、開幕向け着々 J1川崎と練習試合<J3リーグ> 川崎との練習試合でシュートを放つFC琉球の岩渕良太(左端)とボールの行方を見詰める白井陽斗(右端)と野田隆之介(右から2人目)=1月31日、恩納村赤間総合運動公園サッカー場(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーJ3のFC琉球OKINAWAは1月31日、恩納村赤間総合運動公園サッカー場でJ1川崎と練習試合を行った。45分間の2本を1―0、2―2で勝ち越した。川崎は、琉球との試合前に町田とも2本をこなした。琉球は2月24日の開幕戦までに水戸、栃木、長崎、群馬、沖縄SVと練習試合を予定している。

 1本目は川崎の速い展開に受け身になる場面が多かったが、少ないチャンスで野田隆之介が頭で決めて勝ち越した。センターバックの鈴木順也は体を寄せて攻撃を防いだ。「3バックで試して0点で抑え切れたことは良かった。まだ完全ではないが、キャンプでやってきたことを徐々に落とし込むことができている」と感触を語った。「下からつなぐプレーを強みにしたい」とビルドアップの技術に自信をのぞかせた。

 MF岩渕良太は縦へのスルーパスから好機をつくった。ボールに絡む回数も多く、チームを活性化させた。「手応えも課題もある。調子を上げていけばチームはもっと良くなる」と述べた。左サイドバックの吉本武は「フィジカルの強さや判断の速さが全然違った。開幕までに強度を上げたい。攻めに絡んでアシストもしたい」と気持ちを新たにしていた。2本目は2―0から同点に追い付かれた。先制点を決めた幸喜祐心はセットプレーから得点し、「結果が出せて自信になった。スタメン争いに絡んでいきたい」とやる気を見せた。

 金鍾成(キン・ジョンソン)監督は「ラインを高く保っているのに、プレスにいくタイミングのスイッチが共有されていなかった。攻撃で通じなかった部分も体感したと思う」と次戦の課題とした。

 (大城三太)