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キングス接戦制す 東京に76―74 猛攻しのぎ 2点差死守 Bリーグ第36戦【4日の試合】


キングス接戦制す 東京に76―74 猛攻しのぎ 2点差死守 Bリーグ第36戦【4日の試合】 A東京―キングス 第3クオーター、ゴール下でシュートを決めるキングスのアレックス・カーク=4日、国立代々木競技場第一体育館(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は4日、東京都の国立代々木競技場第一体育館でアルバルク東京(東地区1位)と対戦し、76―74で競り勝った。通算成績は24勝12敗で西地区首位を保っている。

 前半から激しい守備でA東京の攻撃を抑え込んだキングス。守備のいい流れは攻撃にも影響し、ヴィック・ローとアレン・ダーラムを中心にリバウンドから得点を決め、47―26で折り返した。後半に入るとA東京が守備の強度を上げ、キングスの得点が止まり始めた。第4クオーター(Q)に5本の3点弾をA東京に決められ、試合残り2分19秒に逆転を許した。その後、ダーラムの得点で同点に追い付くと、残り8.4秒でローがファウルで得たフリースローを2本沈め、そのまま逃げ切った。

 キングスの次戦は7日午後7時5分から、神奈川県の川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダースと対戦する。

 前半から攻守でいい流れをつかみながらも、後半はA東京の猛攻を受けたキングス。最後までどちらに転ぶかわからない試合展開だったが、2点差でかわし勝利をつかみ取った。

 前半は完全にキングスペースで進んだ。小野寺祥太、松脇圭志と守備の要を欠いたが、アレックス・カークと外国籍選手を使ったスリービッグでスタートし、攻守でインサイドを圧倒した。岸本隆一や今村佳太、牧隼利は激しい守備で相手のミスを誘発した。メンバーが代わっても堅守を継続し、攻撃にもいい流れを導く。テンポの速い展開から得点を決め、ゴール下でヴィック・ロー、アレン・ダーラムを中心にセカンドチャンスをものにした。外からは岸本がキャリア通算6000得点目を3点弾で決めた。

 しかし、後半に入るとA東京が守備の強度を上げ、攻守でリバウンドを死守。第4クオーター(Q)の5本の3点弾などで最大26点あった点差をひっくり返された。それでもローがフリースローを冷静に沈め、その2点を守り切った。

 東西首位対決を1勝1敗で終えたキングス。次戦の相手は14日の天皇杯準決勝でも戦う川崎で、強豪との試合が続く。6季在籍していた古巣との対戦を終えたカークは「良い試合ができた。川崎戦も気を引き締めて挑みたい」と決意を込めた。

(屋嘉部長将)


キングス 24勝12敗
76―74(27―12,20―14,18―25,11―23)
A東京 30勝6敗

後半の守備課題

 桶谷大HC(キングス)の話 課題でもある試合の入りがうまく克服できた。前半はしっかり守れて、自分たちの目指すバスケットボールができた。後半、守備が崩れてA東京に簡単に3点弾を打たせてしまった。後半の守りが次への課題だ。