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アスティーダ3連勝 2位堅持、静岡に3―1 Tリーグ 徐、速さ武器に左右揺さぶる


アスティーダ3連勝 2位堅持、静岡に3―1 Tリーグ 徐、速さ武器に左右揺さぶる 琉球―静岡 第3マッチシングルス、チキータで攻める琉球アスティーダの徐晨皓=10日、那覇市民体育館(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは10日、那覇市民体育館で静岡ジェードと対戦し、3―1で勝ち、3連勝となった。通算成績14勝4敗で、勝ち点44で順位は2位のまま。第1マッチダブルスは徐晨皓(ジョ・シンコウ)・周雨(シュウ・ユウ)が2―1で龍崎東寅・森薗政崇を破った。第2マッチシングルスは吉村真晴が3―1で県出身の坂井雄飛(与那原東小―岡山・甲浦小―愛知・愛工大名電中―同高2年)を退けた。第3マッチシングルスはジョが3―0で横谷晟にストレート勝ち。第4マッチシングルスは濵田一輝が2―3で森薗に惜敗した。今季は残り2試合で、次戦は11日午後1時から同体育館でKM東京と対戦する。


 徐晨皓(ジョ・シンコウ)が周雨(シュウ・ユウ)と組んだダブルス、シングルスで勝利し、チームに貢献した。ダブルスの第1ゲームは競り合って落としたが、「悪くない内容で、相手にラッキーボールもあった。変えずにやっていこう」とエンジンがかかった第2、3ゲームは連続得点で圧倒した。

 シングルスは強打でねじ伏せた。「2度目の対戦となる相手で、ある程度は戦いぶりを知っていた」と左右への揺さぶりや速さを武器に寄せ付けなかった。

 すでにプレーオフ進出は決めており、2位になればセミファイナルから、1位だとファイナルのみを戦う。今季残り2試合で首位の木下マイスターとは勝ち点差4となった。11日に大一番となる東京との対戦があり、まだシーズン優勝の可能性は残っている。

 惜しむらくは第4マッチシングルスの濵田一輝が2―0とリードしながらも3ゲームを奪われて惜敗したこと。4マッチ勝利なら勝ち点3に1点が加算されていた。張一博監督は「技術的なものではなく、メンタルの部分で勝ち切れなかった。気持ちの部分が大事」と勝負際で勝てる選手になれるよう、今後の成長に期待した。

 (大城三太)


イメージできていた

 張一博監督の話 静岡は強敵で苦しい戦いになると思っていたが、ある程度(勝つ)イメージはできていた。勝ち点4は欲しかったが、首位に向けて東京戦を頑張る。応援が一番大事になってくるので、会場に足を運んで応援してもらいたい。


坂井(静岡)地元で見せ場 与那原東小出 吉村から1G奪取

 静岡ジェードの坂井雄飛(与那原東小出)が地元の応援を背に見せ場をつくった。琉球アスティーダの吉村真晴に臆することなく攻め、第2ゲームを奪った。結果は1―3で敗れたが「1年前の対戦では何もできなかった。フォア前のサーブに絞ってコースを予測し、チキータで勝負した」と駆け引きの応酬を見せた。

第2マッチシングルス、フォアで打ち返す静岡ジェードの坂井雄飛
第2マッチシングルス、フォアで打ち返す静岡ジェードの坂井雄飛

 勝利した第2ゲームは「サーブの配球がうまくいった」とうなずく。ラリーで打ち負けず、要所で鋭いチキータが決まった。その後は「サーブのコースを変えられ、散らされた。自分の打ちにくい位置で打たされ、ミスを引き出された」と吉村の試合巧者ぶりに流れを持っていかれた。

 会場は親戚らが集まり、「応援もあって持ち直していいプレーもできた」と感謝する。「Tリーグは7戦出場で2勝の結果になった」と経験を糧とし、「国際試合でランキングを上げて、夏の高校総体で優勝したい」と常に上だけを見据え続ける。

 (大城三太)