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コラソン、逆転ならず 大崎に29―32 終盤猛追も及ばず 次戦トヨタ紡織【10日の試合】


コラソン、逆転ならず 大崎に29―32 終盤猛追も及ばず 次戦トヨタ紡織【10日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは10日、茨城県の霞ヶ浦文化体育会館で今季第14戦を大崎電気オーソルと行い、29―32で惜敗した。通算成績は2勝11敗1分けで順位は11位のまま。

 試合序盤から相手の速攻に苦しみ最大6点差をつけられた。だが前半終盤に流れを引き寄せ点差を詰め、後半開始まもなく14―14で同点に戻した。しかし競り合う展開のまま、最後まで逆転には至らなかった。

 次戦は12日午後1時から、那覇市の県立武道館アリーナでトヨタ紡織九州レッドトルネード佐賀と対戦する。


 前半中盤のタイムアウト明けから、琉球コラソンがじわじわと追い上げた。東江太輝主将がテンポを変えたパスなどで相手守備を揺さぶって得点につなげ、「強い縦からの連動というやりたい攻撃ができていた」(東江正作監督)。最大6点差から、後半開始すぐに同点に追いつくと、シーソーゲームの末、18―18で逆転のチャンスが訪れた。

 しかしここで安易なロングシュートが連続で止められ、相手GKを勢い付かせた。今度は流れを譲り、5点差まで広げられた。東江監督は「ここが勝負の分かれ目になった」と悔やむ。

 それでも佐藤草太が守備の間からシュートを連続でねじ込むなど、最終盤に猛追した。残り2分20秒で29―30まで食らいついたが、追い上げでエネルギーを使い切っていた。ここでシュートが決まらず、勝利の芽がついえた。

 前回課題として残った後半の粘りなど、試合ごとに課題を克服している。次戦のトヨタ紡織九州戦は、峰岸勁志郎らのホームでの引退試合になる。東江監督は「(5位の大崎電気より)ランクは上だが、今回以上に一致団結して勝利をはなむけしたい」と強い気持ちで臨む。

 (古川峻)