日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは12日、那覇市の県立武道館アリーナでトヨタ紡織九州レッドトルネード佐賀と今季第15戦を行い、25―39で敗れた。通算成績は2勝12敗1分けで順位は11位のまま。
前半の立ち上がりから速攻で点数を重ねられ、約20分で12点差をつけられた。前半の終盤に流れを引き寄せて8―18で折り返し、後半は髙橋友朗の連続得点などで7点差まで詰め寄った。だが退場者を出した時間帯に再び点差を広げられた。
次戦は3月23日午後1時から、愛知県の岡崎中央総合公園総合体育館でトヨタ車体ブレイヴキングスと対戦する。
立ち上がりから相手守備の圧力でミスを連発し、速攻で得点された。司令塔の東江太輝主将は「コミュニケーションが不足している時にミスをしている」ともどかしさを感じている。悪循環に陥り前半20分までに3―15とされ「今季で一番苦しい試合だった」。
光明もある。初のホーム戦に臨んだ中央大2年の伊禮颯雅はステップシュートなどで2得点を挙げて輝きを放った。ジュニア時代から過ごしたコラソンに自ら希望して入団。「高いレベルでプレーしたかった。がむしゃらにやる」と意欲は高い。
試合は前半終盤で東江がテンポを変えたパスをPV中川智規に通し、中川の連続得点で流れを変えた。後半立ち上がりもその勢いのまま7点差まで詰め寄った。東江は「セットオフェンスでやれる感覚はある」と力を込める。
次戦まで1カ月以上ある。東江は「練習から自分でシュートを打ってチーム内に競争を持ち込む。全員で同じ方向を向かせたい」と刺激を与え、チームで立て直しを図る。
(古川峻)
劇的にチーム変える
東江正作監督(琉球コラソン)の話 立ち上がりで相手の圧に屈した。後半は選手に発破を掛けてファイトする姿勢を見せた。次はリーグトップのトヨタ車体と戦う。1カ月でチームを劇的に変えないといけない。死にものぐるいでチャレンジしたい。