日本デフバレーボール協会の大川裕二理事長らが14日、県庁に玉城デニー知事を表敬訪問し、6月に開催されるデフバレーボール世界選手権沖縄豊見城大会への協力を要請した。
大会は6月21~30日、豊見城市民体育館をメイン会場に行われる。国内で開催は初めて。大会には現在、男女合わせて8カ国15チームの出場が決まっている。日本代表は男女ともに出場し、男子には豊見城市出身の真謝茂伸が参加する予定となっている。
デフバレーは、沖縄では体育教師だった宮里孝三さんが沖縄ろう学校の生徒やOBらを指導し、全国大会で7連覇を果たしたこともある。1981年にはOBチームを中心とした日本代表が現在のデフリンピックに初参加することとなり、宮里さんは「デフバレーボールの神様」や「デフバレーボールの父」とも呼ばれた。
宮里さんのことなどに触れ、大川理事長は「日本で世界選手権をやるからには沖縄以外には考えられないと思っていた。沖縄のデフバレーの歴史やホスピタリティーを世界の人たちに体験してほしい」と語った。玉城知事は「沖縄でデフバレーの世界選手権を開いてもらうのは名誉あること。県としても喜んで力添えしたい」と述べた。
(屋嘉部長将)