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勝利へ執念 貪欲に サッカーJ1セレッソ大阪・上門知樹(26) 代表毎熊らと研さん


勝利へ執念 貪欲に サッカーJ1セレッソ大阪・上門知樹(26) 代表毎熊らと研さん 3シーズン目に向けて、キャンプで軽快に動くセレッソ大阪の上門知樹(セレッソ大阪提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 J1セレッソ大阪の上門知樹(26)=うるま市出身、与勝高出=は「2年間を見つめ直し、どうすればゴールを増やせるかを常に考えている」と3シーズン目に向けて思いをたぎらせる。チームは今年30周年を迎える。貪欲に勝利を目指す姿勢はこれまでと変わらず、2桁ゴールを狙う。進化する自分をイメージしながら突き進んでいる。

 昨季は34試合中28試合に出場。前年の18試合よりも出場機会が増え、チームで2番目に多い4得点を挙げた。鮮烈だったのは2ゴールを決めた8月の名古屋戦。特に2点目は体をうまく使い、相手を反転で振り切り前進し、利き足とは逆の左で蹴り込んだ。「ミドルシュートが多いと言われがちだが、ああいう得点を決められれば選択肢の幅も増える」。J1クラスの高い技術を証明した理想の形だった。

 一方でチームは5位から9位へ順位を落とした。「出場時間が増えてよかったが、力不足を感じた。悔しい思いが一番」と言い切る。上門が存在感を発揮するのは得点の部分だけではない。守備とハードワークの評価も高い。「ボールを取られた後の切り替え、豊富な運動量は常に意識している。得点以外の所でもチームを助けられるように動いている」と監督が求める守備への貢献にフィジカルの強さで応えている。

 チームには香川真司や清武弘嗣らが在籍し、世界を相手に戦ってきた選手から日々学ぶことばかりだ。特にアジア杯でも活躍した日本代表の毎熊晟矢とは、親友と言えるほど仲がいい。「同級生で、J2から上がってきた同期入団組。温泉やサウナも行くし、ほぼ毎日、夜ご飯を一緒に食べに行っている」と身近な存在から刺激を受けている。

 川崎から移籍加入してきた登里享平の名を挙げ「何度も川崎で優勝を経験していて、その力が必要になる。積極的に絡んで、どんどん学んでいきたい」。優勝を明確な目標に掲げ、勝利への執念を示した。

 (大城三太)