まずは秋季大会4強の興南、沖縄尚学、宜野座、具志川商を各ブロックの軸にトーナメントが展開される。美里工、知念などの8強校は秋の雪辱を期して挑戦する。
さらに冬のトレーニングで鍛錬を重ねてきた各校も加わり、頂点を懸けてしのぎを削る。シーズンオフの高校球児が投打力、走力を競う野球部対抗競技大会では興南が優勝したが、2位以下は前原、エナジック、糸満、浦添商、沖縄水産とシード校以外がベスト5入り。冬の成果を発揮できるか。
新基準のバットへの対応もポイントの一つとなりそうだ。
【Aブロック】
総合力で秋優勝をつかんだ興南が有力だ。興南は競技大会でも1位に輝いたが、4位の糸満が勝ち上がれば、3回戦で激突する。向陽・南部工の連合チームにも期待。名護―浦添も好カードの予想だ。
全員野球で勝つ
石川駿介主将(興南) 1勝1勝を積み上げて夏につながる戦い方をする。秋大会優勝で注目されている自覚はある。冬のトレーニングを通して、チームは心技体全てでレベルアップした。全員野球で勝つ。
【Bブロック】
秋に沖縄尚学に競り負けたものの乱打戦で渡り合った宜野座がシード入り。そこに力のある小禄が初戦で挑む。さらにコザや美里工など秋8強、KBC未来や宜野湾などの16強がひしめき、激戦区となりそうだ。
挑戦者の気持ちで
石川晄大主将(宜野座) シード枠をもらったが、挑戦者の気持ちで優勝を目指したい。冬からバントや走塁に特化した練習を重ね、自信もついてきた。気を抜かず、隙のない野球を心がけたい。
【Cブロック】
秋準優勝と1年生中央大会優勝の沖縄尚学に、秋2回戦で敗れた沖縄工が初戦で挑む。新人中央大会優勝のエナジックもシード校に劣らない有力校。1年生大会準優勝の那覇商と争う宮古も勢いのあるチームだ。
目標は1位
嘉数幸人主将(沖縄尚学) 目標は1位。秋は思うような試合ができなかった。守備力を強化し、好機で一打を出せるよう練習してきた。冬にやってきたことを出して、1戦1戦を無駄にしたくない。
【Dブロック】
秋4強の具志川商、16強のウェルネス沖縄と互いに打撃力のあるチームが初戦で相まみえる。秋8強で新人中央大会準優勝の沖縄水産、秋16強の首里にも期待だ。対極に座する秋8強の知念は好投手を擁する。
勝ち積み重ね優勝へ
宇地原也季斗主将(具志川商) どのチームと対戦しても、勝ちを積み重ねて優勝を目指す。秋に沖縄尚学に敗れ、ランメニューなどで肉体も精神も鍛えてきた。軸となる投手も力がついてきた。