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重量挙げ全日本ジュニア 中学生・天久、実力発揮 スクワットでフォーム強化 高校、大学生抑え2位


重量挙げ全日本ジュニア 中学生・天久、実力発揮 スクワットでフォーム強化 高校、大学生抑え2位 男子55キロ級 ジャークで日本中学記録となる115キロを挙げた天久星七=23日、京都府の西宇治体育館(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 23日から京都府の西宇治体育館で始まった重量挙げの第44回全日本ジュニア選手権大会で、男子55キロ級の天久星七(本部中3年)がスナッチ104キロ、ジャーク115キロ、トータル219キロでいずれも日本中学新記録を達成した。自身の持つ日本中学記録をスナッチは8キロ、ジャークは6キロ、トータルで14キロ塗り替え、2位入賞を果たした。女子55キロ級の岸良愛天音(嘉手納高―鈴鹿大1年)は、スナッチ71キロ、ジャーク92キロ、トータル163キロで3位に入った。


 男子55キロ級の天久星七(本部中3年)が実力を存分に発揮した。スナッチ、ジャークともに1本目の試技で自身の持つ日本中学記録を塗り替えた。練習でも触ったことがないという、ジャーク3本目の121キロは失敗したが「思った以上にいける」と、さらなる伸びしろを感じている。

 昨年12月の県内大会で、非公認ながら日中新を達成した実力者だ。その後の練習で、元々抱えていた肘の痛みが再発した。治療を続けながら、スクワットなどでフォームを強化した。

 今大会では「軽い。しっくりきている」と成果を実感した。スナッチ1本目で100キロを成功すると、ジャーク2本目の115キロまですべて成功した。

 ジャーク3本目の121キロは「後悔のないように」と気合を入れ直して試技台に上がった。バーベルを持つと好感触があったが、バランスを崩して前に落としてしまった。最後の失敗に少し悔しさも見せたが「(けがの)ケアを一番にしながら練習したことが記録につながった」と振り返った。

 今大会は高校生や大学生と同じ土俵で戦い、「びびらせてやろう」と気合が入っていた。4月からは高校生になる。「(高校)新記録を出して、1年生でインターハイ優勝をつかむ」と新たな舞台での活躍を誓った。

 (名波一樹)


「6本成功うれしい」

岸良愛天音(提供)
岸良愛天音(提供)

 女子55キロ級でトータル3位に入った岸良愛天音の話 ジャークとスナッチの6本を全て成功できたことが一番うれしい。大会前に体調を崩して、自己ベスト更新はできなかった。3月の大学の新人大会では多くのライバルを記録で引き離したい。