プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は3日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区1位)と対戦し、98―89で勝利し、連勝を6に伸ばした。通算成績は29勝12敗で西地区首位を保っている。
前半は2日の試合に続きハイテンポな展開となった。キングスはアレン・ダーラムがドライブ、ジャック・クーリーがゴール下で得点を重ねた。第1クオーター(Q)に決まらなかった3点弾を第2Qで5本決めて、51―36で折り返した。後半に入ると守備の強度が上がった三遠に速攻などから得点を奪われ、一時は2点差まで迫られた。それでも、岸本隆一の2連続3点弾などで流れを断ち切った。第4Qも追い上げられたが小野寺祥太が3点弾を決めるなどし、出場選手全員が得点して突き放した。
キングスの次戦は6日午後7時35分から、沖縄アリーナで京都ハンナリーズと対戦する。
強豪三遠に連勝 課題も
キングスが強豪・三遠にアウェーで2連勝した。一方、優位になる要素がありながらも苦戦し、桶谷大HCは「素直に喜べる内容ではなかった。課題が出た試合だった」と反省の言葉を並べた。
2日の試合で21得点した外国籍選手が欠場した三遠に対し、キングスはインサイドの高さを生かし得点を重ねた。守備でもアレックス・カークが通算300回のブロックショットで得点を阻み、ヴィック・ローはスチールからダンクを決めた。荒川颯、田代直希、小野寺祥太も激しい守備で簡単にボールを運ばせなかった。
後半に入ると三遠の外国籍選手の足がつり、ファウルトラブルが起こるなどキングスに優位な状況になっていく。しかし、三遠が守備から奮起。キングスのビッグマンを複数人で抑え、リバウンドから速攻に持ち込んだ。キングスは攻撃が単調になって得点できない場面もあり、点差を縮められた。それでも岸本隆一や今村佳太らが3点弾を決めて逃げ切った。
2試合連続で相手の得点源の選手を抑え込み、2桁得点を挙げたアレン・ダーラムは「簡単な守備にならないと思っていたが守り切れてよかった。リーグ首位のチームに2勝できたのはうれしい」と笑顔。課題は残ったものチャンピオンシップで三遠と再戦する可能性があることを考えると大きな連勝となった。
(屋嘉部長将)
キングス 29勝12敗
98―89(21―20,30―16,23―28,24―25)
三遠 34勝7敗
修正する力が必要
桶谷大HC(キングス)の話 シュートが決まらず相手に流れを渡してしまう場面があり、試合の中で修正する力をつけなければならない。リーグ全体で首位の三遠にアウェーで2連勝できたことは今後にも良い形でつながると思うので、自信にして課題を克服したい。