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池原(女子)杉山(男子)に栄冠 あやはしロードHマラソン


池原(女子)杉山(男子)に栄冠 あやはしロードHマラソン 女子トップで力走する池原綾乃=3日、うるま市与那城(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 第22回あやはし海中ロードレース大会(主催・同実行委員会、うるま市、共催・琉球新報社、ラジオ沖縄)が3日、うるま市の与那城総合公園を発着点に開催され、ハーフマラソン(21・0975キロ)の女子は池原綾乃(38)=浦添市、OKNW=が1時間25分32秒で連覇を飾り、3度目の頂点をつかんだ。男子は招待選手の杉山里空(りく)(25)=岩手県=が1時間11分57秒で初優勝した。

首位譲らず貫禄連覇 池原

 女子ハーフを連覇した池原綾乃は走るのを満喫した様子で「ずっと楽しいレースだった」と、はつらつとした表情だった。スタートから女子のトップを守り続け、貫禄の走りで駆け抜けた。

 ハーフコースは宮城島と浜比嘉島の2カ所で折り返しがある。「すれ違いざまに対面で顔を合わせながら走ることができるコースは魅力的」と語る。「最初の折り返しで、反対側にいた知り合いから声を掛けられ、後半に向けてペースも上がった。沿道の応援も励みになった」と走るエネルギーに変えた。

 今季の集大成として1月28日の大阪国際マラソンに照準を合わせ、2時間57分のベスト更新を目指した。「結果は58分台で届かなかった」と苦笑いするが、2月18日のおきなわマラソンでは女子頂点に輝き、「気持ちよく走れた」と充実感を漂わせた。

 「得意種目の異なる仲間から技術的な知識を教わり、記録の伸びにつながっている」と共に練習で汗を流す、OKNWクラブの仲間の存在に感謝する。「今季のロード大会はこれで終わり。次の秋冬に向け、今度は自己ベストを目指していく」とさらなる成長を誓った。

 (大城三太)

駆け引きを制し 最終盤抜け出す 杉山、軽快な走り

男子トップでゴールする杉山里空
=3日、うるま市与那城(又吉康秀撮影)

 男子ハーフの杉山里空が軽快な走りを見せた。「最初は3人の争いだったが、最終盤の20キロぐらいで2人勝負になった」と最後のスパートで抜け出した。

 うるま市と岩手県盛岡市が姉妹都市で、招待選手として出場した。「最後の5キロはペースがつかめなかった。浜比嘉大橋を折り返すコースの坂がきつかった」と、2位の選手と駆け引きしながら走り抜いた。「きつい状況でもきれいな海を少しは見る余裕があった」と沖縄を楽しむことも忘れなかった。

 本来得意とするのはフルマラソン。会社員をしながら競技を継続し、記録と向き合う。「来週は静岡でフルマラソンに出場する。いい走りで弾みをつけることができた」と次の大会に向けて走りだす。

(大城三太)