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山城(中部農林)100キロ級準V 相撲・全国高校選抜大会 中農、団体は2回戦敗退


山城(中部農林)100キロ級準V 相撲・全国高校選抜大会 中農、団体は2回戦敗退 個人100キロ級準決勝 引き落としで相手に土を付ける中部農林の山城咲武斗=17日、高知県(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 相撲の全国高校選抜(第75回全国高校新人選手権)は16、17の両日、高知県立春野総合運動公園相撲場で行われ、個人戦100キロ級決勝で山城咲武斗(中部農林2年)が突き出しで敗れ、準優勝した。団体戦は中部農林が決勝トーナメントに進んだが、2回戦で金足農(秋田県)に0―3で敗れた。

得意の形つくれず 防戦悔やむ

 個人100キロ級の山城咲武斗(中部農林2年)は全国準優勝の結果に、悔しさしかなかった。昨年夏の全国総体は同階級で個人3位となり、その時の1~2位は上級生だった。「優勝しか狙っていなかった」と言葉を絞り出した。

 気合を入れて臨んだ決勝。立ち会いでぶつかると突き放されて距離を取られ、得意の組んだ形にさせてもらえなかった。突っ張る相手に防戦一方になり、そのまま突き出された。「受けに回って相手の相撲に合わせてしまった」と悔やんだ。

 小学1年から相撲を始め、てだこ相撲クラブで兄の希友斗と稽古に励んできた。一昨年の県総体では階級は異なるが、兄弟で優勝と準優勝を成し遂げた。昨年から中部農林で主将を務め、4人の同級生と高め合っている。

 右前みつ、左下手が得意だが、今回は自分より小さい相手にするりと差し手を抜かれた。「どんな相手でも自分の形を作れるようにしたい」と反省する。

 体重を増やし、下半身を強化して幅広い対応力を身につけるつもりだ。「3、2位はもうなったので、あとは1位しかない」。集大成となる全国総体へさらなる精進を誓う。

 (古川峻)


▽団体決勝

トーナメント1回戦

中部農林 3―0 日吉ケ丘(京都)

▽同決勝

トーナメント2回戦

金足農(秋田) 3―0 中部農林

▽個人80キロ級1回戦

真栄里優翔(中部農林) 不戦勝 植村龍聖(山梨・都留興譲館)

▽同2回戦

内野四恩(鳥取・鳥取城北) よりたおし 真栄里優翔(中部農林)

▽個人100キロ級2回戦

山城咲武斗(中部農林) うわてなげ 平山知幸(大阪・近大付)

▽同3回戦

山城咲武斗(中部農林) つきおとし 花田龍信(和歌山・和歌山商)

▽同準々決勝

山城咲武斗(中部農林) つきおとし バトボルド(神奈川・旭丘)

▽同準決勝

山城咲武斗(中部農林) ひきおとし 吉田幸瑛(兵庫・報徳学園)

▽同決勝

永露蓮(福岡・希望が丘) つきだし 山城咲武斗(中部農林)