レスリングのU23世界選手権大会日本代表選考会が17日、東京都のドーム立川立飛で行われ、男子フリースタイル61キロ級決勝で赤嶺明柳(南風原高―日本体育大2年)が優勝した。
五木田琉(日本体育大)との決勝は4―4だったがビッグポイント差で勝利した。
赤嶺は10月にアルバニアで行われるU23世界選手権大会に日本代表として出場する。U23世界選手権に県勢がフリースタイルに出場するのは初めて。
同門対決となった男子フリースタイル61キロ級決勝。赤嶺明柳(南風原高―日本体育大)が2023年11月の大会で負けていた五木田琉に勝利し、初めての世界大会の切符をつかみ取った。「チャンスをものにできて良かった」と声を弾ませた。
減量もうまくいき、精神面もいい状態で大会を迎えた。初戦となった準決勝は得意のカウンターが決まり5―1で勝利した。
決勝の五木田は日頃から一緒に練習しており、手の内はお互いに知っていた。第1ピリオド序盤は相手の動きを見てしまい、パッシブで先制を許す。その後もバックを取られ、0―3で第1ピリオドを終えたが「後半で取れる」と自信はあった。
第2ピリオドは積極的に攻めていく。タックルで右足を取るとそのままバックを取って2点。そのあとも相手の攻めを受け流し、バックを取るなど2点追加。試合終了間際に場外に出されて得点で並ばれたが、ビッグポイントの差で接戦を制した。
U23世界選手権に県勢はグレコローマンで出場しているが、フリースタイルは初めて。「出るからには優勝を狙って、沖縄はフリーも強いというのを見せたい」と意気込み、沖縄レスリング界の新たな歴史をつくりにいく。
(屋嘉部長将)