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島袋、2位に1・50差圧倒 空手JOCジュニア 会心のスーパーリンペイ 「もっと上を」師匠の背追う


島袋、2位に1・50差圧倒 空手JOCジュニア 会心のスーパーリンペイ 「もっと上を」師匠の背追う 全国中学生選抜大会の1年男子個人形で優勝した島袋琉心(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 空手道のJOCジュニアオリンピックカップ文部科学大臣旗未来くん杯第18回全国中学生選抜大会が30日、京都府の亀岡運動公園体育館で開幕し、1年男子形の島袋琉心(山内中)が優勝した。1年女子個人形の川田くくる(金城中)はベスト16だった。


 昨年の全日本少年少女大会を小6で制した島袋琉心(山内中1年)が、中学に舞台を移して個人で初めて全国一に立った。43・20点で2位に1・50点差をつけて圧倒した。「中学に上がって他の選手もレベルを上げている。ほっとした」と喜んだ。

 決勝は沖縄の形のスーパーリンペイ。膝を柔らかく使って出だしの3本突きを力強く打ち、中盤は鋭い連続突きを四方に決めた。後半の跳び上がって蹴りを入れる一連の動きは自信があった。「しっかりぶれずに練習したことを出せた」と会心の出来だった。

 世界王者として君臨した師匠の喜友名諒から微に入り細をうがつ指導を受け、「先生に言われたことを意識した」という。動画で優勝を見届けた喜友名に電話すると、注意点をいくつか受けた。「もっともっと上を目指したい」と師の背中を追う。

 昨年は全中団体形を制したが、個人には出場していない。

 県内には金城新や上村拓也といった喜友名の盟友の教え子たちもライバルとして立ちはだかってくる。「2年になったら全中の個人形で優勝したい」。若い力が成長し、より高い舞台を志す。

 (古川峻)