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琉球「失うものない」 ガンバ戦へ闘志 ルヴァン・カップ


琉球「失うものない」 ガンバ戦へ闘志 ルヴァン・カップ 練習でセットプレーの確認をするFC琉球の岡澤昂星(手前左から2人目)と藤春廣輝(同3人目)=5日、八重瀬町スポーツ観光交流施設(又吉康秀撮影)
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 サッカーJ3のFC琉球OKINAWAは24日午後7時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでYBCルヴァン・カップ1次ラウンド2回戦でガンバ大阪と対戦する。J1チームと沖縄で公式戦を行うのは初となる。

 昨季まで13年間在籍した古巣との対決となるDF藤春廣輝は「正直、こんなに早く対戦する機会が来るとは思っていなかった。負けたくないし、試合が始まれば全力で戦う」と覚悟を示す。左サイドバックとして「圧倒されて負ける試合にはしない。こちらは失うものは何もない」と語った。

 キーマンとなりそうなのがMF岡澤昂星だ。セレッソ大阪から育成型期限付き移籍を延長し、琉球で2シーズン目。「ゴールにつながる、得点の一つ前のプレーで貢献したい」と思いをたぎらせる。日ごとにチーム内で存在感を発揮する20歳は「年齢や人に関係なく、どんなプレーをしてほしいかの要求を周囲に伝える意識が強くなった」と勝利に必要な声掛けも怠らない。

 FW白井陽斗は「今季これまで6得点で手応えも感じている。勝てば歴史的勝利になる。成長した姿を見せて勝ちにいく」と言い、俊足を生かした裏への抜け出しで得点を狙う。

 金鍾成監督は「琉球の選手が主人公になるような試合をしたい」と静かに闘志を燃やした。

 (大城三太)