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宮古島トライアスロン レース展望 上位争いに食い込むのは 沖縄


宮古島トライアスロン レース展望 上位争いに食い込むのは 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 第38回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市、琉球新報社)は14日午前7時にスイム会場の与那覇前浜ビーチをスタートし、ゴールの宮古島市陸上競技場を目指す。1455人(男性1265人、女性190人)が出場を予定している。

 今大会はランが5キロ伸びて35キロとなり、ゴールの制限時間も午後6時半から、同7時に30分延長される。スイムは周回コースから「M字」を描くようなコースとなる。ランも前回の15キロ周回コースから、平良城辺線を使った折り返しのコースに変更となった。新型コロナウイルスの感染制限がなくなった今大会。レースを制するのは誰か、熱戦を展望する。

 男子の注目はロンドン五輪日本代表の細田雄一(千葉)だ。前回大会ではスイムをトップ通過し、バイクも独走状態だったが、途中で事故のアクシデントに見舞われた。大きなトラブルがなければ、トップ争いに加わることが考えられる。

 前回王者の寺澤光介(東京)はスイムで細田と同時に陸に上がることが予想される。ただ、細田がバイクで大きく突き放す展開となりそうだ。しかし、ランを得意とする寺澤が25キロ過ぎから徐々にペースを上げ、差を縮めることが想定される。上位予想の2人に、粘り強く安定感のある土田洋平(岐阜)がどこまで食らい付くことができるか注目だ。

 女子は初出場で、北京、ロンドン、リオの五輪3大会連続出場経験を持つ上田藍(千葉)が優勝候補だ。オリンピアンとして圧巻の走りとなることが予想されるものの、短距離から長距離に変更した直後のレースとなり、どれだけの走りを見せるのか期待される。巖淵知乃(埼玉)は前回大会のバイクで一時、1位に浮上したものの肩の不調があり3位だった。コンディションが万全であれば得意のバイクで上田を追う展開となりそうだ。前回2位の太田麻衣子(東京)は安定したスイムとバイクでどれだけ上位と差を縮めることができるか勝負どころだ。県勢の上位は10分ペースの記録展開となり、混戦が予想される。

 (取材協力・千葉智雄チームゴーヤーコーチ)
 (渡真利優人)