日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは14日、那覇市の県立武道館アリーナで安芸高田ワクナガハンドボールクラブと今季第19戦を行い、30―37で敗れた。通算成績は3勝15敗1分け。勝ち点7で順位は11位のまま。
前半序盤は7―7と点の取り合いで競り合ったものの、そこから5連続得点を許し、リードを広げられた。後半は良いムードを作った時間帯もあったが、ここでノーマークシュートを外したり、速攻で失点したりして流れを引き寄せられず、追い上げられなかった。
ワクナガは県勢の川上勝太(興南高―日体大出)や根路銘泰成(興南高―東海大出)も出場し、攻守で活躍した。
次戦は21日午後2時から、県立武道館アリーナでジークスター東京と対戦する。
前半序盤は競り合う 退場者出し流れ渡す
立ち上がりから琉球コラソンの佐藤草太や高橋友朗が1対1でカットインし、リズム良く得点を重ねた。だが間もなく、佐藤はもどかしさを抱き始める。「シュートを誘われている感じがあった」。守備ラインを修正したワクナガに攻撃の芽をつぶされていた。前半15分に退場者を出すと流れを譲り渡し、一気に点差を広げられた。相手ペースをひっくり返すことができず、7点差で敗れた。
リーグ戦の休み期間が明けた直近3試合は、上位相手に健闘したり、勝ち星を挙げたり手応えを感じさせる内容だった。休み期間に選手の役割を明確にし、佐藤らが1対1でシュートに持ち込む攻撃練習を繰り返した。その成果は現れていたが、シュートを決められない時間帯を作られ、点差が広がった。
順位を一つでも上げ、昨季成績の8勝を上回るためには勝利が不可欠だった。東江正作監督は「絶対に負けられない」と臨んだだけに、敗戦に「ふがいない試合をしてしまった」と声を落とした。
それでも30得点を奪い、後半に良いムードを作ったことはチームの積み上げができている証しだ。次は東江雄斗らがいるジークスター東京とのホーム戦。東江太輝主将は「チャレンジャーとして金星を狙っていきたい」と前を向いた。
(古川峻)
ワクナガ川上、攻守で存在感 根路銘は守備で活躍
ワクナガの川上勝太は主力として攻守で存在感を発揮した。琉球コラソンの東江正作監督は浦添中学時代の恩師だ。「沖縄にコラソンがある中で広島を選んでいる。だからこそコラソンには負けられない」と奮起した。
守備でハードワークをこなし、攻撃では何度もアシストした。1対1で強く来る選手をマークしていたといい、「全体で連動した守備ができ、厳しい時間を我慢できた」と語った。188センチの根路銘泰成も粘り強い守備を見せていた。
川上は「うまく自分たちのペースで試合ができた。チームとして力になる」と手応えを語った。「コラソン以外にも県勢がいること見てもらえるようなプレーをしたい」と語った。
(古川峻)
安芸高田ワクナガ(20)
37―30(17―12,20―18)
琉球コラソン(7)
攻撃はできている
東江正作監督(琉球コラソン)の話 立ち上がりは悪くなかったが、退場でリズムに乗れなかった。ディスタンスシュートを決められ受けに回った。攻撃の形はできている。ノーマークシュートをGKに何本も止められていなければ、この点差はなかった。
▽男子
トヨタ紡織九州(27)
39―25(18―11,21―14)
アースフレンズBM(14)