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島袋(山内)男子、仲本(金城)女子が個人形V 空手道・県中学生春季大会


島袋(山内)男子、仲本(金城)女子が個人形V 空手道・県中学生春季大会 男子個人形決勝 力強いアーナンを演武する島袋琉心(山内中、喜友名龍鳳館)=21日、豊見城市の沖縄空手会館(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 空手道の第17回県中学生春季大会は21日、豊見城市の沖縄空手会館で行われた。代表女子個人組手は宮林和(北中城3年、喜友名龍鳳館)、男子は成海悠真(普天間3年)が制した。男子個人形は島袋琉心(山内2年、喜友名龍鳳館)、女子は仲本明香里(金城3年、上村龍鳳館)が頂点に立った。団体組手の男子は普天間中、女子は凜道場がそれぞれ2連覇を達成した。団体形の男子は喜友名龍鳳館が2連覇、女子は上村龍鳳館が優勝した。1年生男子個人組手は砂川瑛音(浦添、凜道場)、女子は宮里エリサ(嘉手納)が頂点に輝いた。

威風堂々の演武貫く 島袋

 男子個人形の島袋琉心(喜友名龍鳳館、山内2年)は中学生ながら威風堂々とした演武を貫いた。得意のアーナンで臨んだ決勝は、8人の中で唯一の42点台だった。

 3月の全国選抜は1年の部で全国一に輝き、「負けられないという気持ちが強かった」と気合十分で決勝に臨んだ。大舞台での経験が生き、「緊張は全然なかった」とやるべきことに集中した。「喜友名諒先生の動画を何回も見て練習している」という動きは師匠を連想させる間合いや迫力を醸し出した。

 予選のクルルンファは25点。「体が思うように動かず、全体的に動きが悪かった。決勝に向けて体をほぐすことを考えた」と思い通りの展開に持っていった。

 稽古に休みはなく、月、木は喜友名師匠から手ほどきを受ける。「少しは休みがほしい」と中学生らしく本音も漏らしつつ、鍛錬を欠かさない。

 次は6月の中体連に照準を合わせる。昨年3位の成績を超え、優勝のみを見据える。「審判に高く評価してもらえるように、もっと技を磨いていきたい」と最高の結果を出した後も、己を律するように精進を誓った。

(大城三太)

納得の掌底打ち 仲本

女子個人形決勝 アーナンを演武する仲本明香里(金城中、上村龍鳳館)

 女子個人形の仲本明香里(上村龍鳳館、金城3年)は、心技一体の動きで頂点をつかんだ。九州総体、県新人で連覇、3月の全国選抜5位の実力を見せつけた。

 決勝は得意のアーナン。「掌底打ちの部分がうまくいった」とうなずく。「体が小さいので、より大きく体を使って表現できるようにしている」と日頃の鍛錬の成果を発揮した。一方で「後半は腕に力が入らず、クオリティーが落ちた」と体力面で課題も残す。

 6月の県総体で個人3連覇を目指す。同時に団体戦への思いも強い。今大会個人戦2位の川田くくる、3位の金城朋花は道場も学校も同じ。最強チームで目指すは全国一だ。「去年の団体戦は3位。今年こそはみんなで1位になりたい」と中学集大成となる大会を笑顔で終えるつもりだ。

(大城三太)