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宮林(北中城)女子、成海(普天間)男子組手頂点 空手道・県中学生春季大会


宮林(北中城)女子、成海(普天間)男子組手頂点 空手道・県中学生春季大会 代表女子個人組手決勝 気迫の技を繰り出す宮林和(北中城中、喜友名龍鳳館)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 空手道の第17回県中学生春季大会は21日、豊見城市の沖縄空手会館で行われた。代表女子個人組手は宮林和(北中城3年、喜友名龍鳳館)、男子は成海悠真(普天間3年)が制した。男子個人形は島袋琉心(山内2年、喜友名龍鳳館)、女子は仲本明香里(金城3年、上村龍鳳館)が頂点に立った。団体組手の男子は普天間中、女子は凜道場がそれぞれ2連覇を達成した。団体形の男子は喜友名龍鳳館が2連覇、女子は上村龍鳳館が優勝した。1年生男子個人組手は砂川瑛音(浦添、凜道場)、女子は宮里エリサ(嘉手納)が頂点に輝いた。

小技で相手揺さぶる 宮林(北中城)

 「優勝できてうれしい」と額に汗を光らせ笑顔を見せたのは、女子個人組手を制した宮林和(にこ)(喜友名龍鳳館、北中城3年)。決勝では小技をたくみに使い、相手に揺さぶりをかけた。対戦カードは前回大会の1年生個人組手で優勝した佐久間美里。決勝で対戦することは想定内だったという。

 相手に中段突きで先制されたものの、刻み突きのフェイントをかけ、中段突きを繰り出す攻撃を展開し、勝利した。威力の大きな上段蹴りはあえて使わなかった。「上段蹴りは動作が大きい。隙を突かれて攻撃されないようにした」と振り返った。

 これまでの大会では、先制されると気持ちに焦りが生じていた。練習ではイメージトレーニングで試合の運びを練っていたことが今回の優勝に一役買った。試合中、日々指導を仰ぐ喜友名諒氏から「相手は蹴りで来るから気をつけて」とアドバイスを受けた。より相手に意識が向き、地道に点数を重ねることができた。

 3―2と競り合った中での勝利だったことや、序盤で相手のペースに流されてしまったことを課題に挙げる。「6月の中体連では自分のペースで試合ができるように頑張りたい」と意気込んだ。

(渡真利優人)


成海(普天間)粘り勝ち 決勝楽しみ

代表男子個人組手決勝 突き技で攻める普天間の成海悠真

 男子個人組手は成海悠真(普天間3年)が粘りの空手を見せ、栄冠を勝ち取った。優勝は2022年11月の新人大会以来。「試合後、久しぶりの優勝に泣いてしまった」と照れくさそうな表情を見せた。

 決勝相手の浜畑心太郎は同級生で、普段の練習でも共に汗を流す仲。成海は、得意技の出鼻を狙った上段突きを繰り出したが、反則につながってしまう場面があった。「相手が動いた瞬間を狙ったが、結果として反則を取られてしまった」と言う。

 両者一歩も譲らない試合展開で3―1の判定勝ちとなった。「これまで勝つことに意識して空手を楽しめなかったが、決勝は楽しかった」とすがすがしい表情を見せた。

(渡真利優人)