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西原(男子)劣勢挽回 37年ぶり栄冠 全沖縄中学バレー大会


西原(男子)劣勢挽回 37年ぶり栄冠 全沖縄中学バレー大会 男子決勝 西原―宮里 第2セット、スパイクを放つ西原の佐久田悠大=29日、西原町民体育館(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 バレーボールの第64回全沖縄中学校選手権大会は29日、西原町民体育館で男女の決勝までを行った。

 男子は西原が2―0で宮里を下し、37年ぶり2度目の優勝を果たした。

 「今度は俺のサーブだから絶対に決める」。37年ぶり2回目の栄冠を勝ち取った西原。第1セット21―24のピンチの場面で佐久田悠大(ゆうと)(3年)がサービスエースを決め、流れをたぐり寄せた。そこから勢いに乗った西原が怒濤(どとう)の攻撃で逆転劇を見せた。

 宮里のサーブミスで西原が22点目を得ると、サーブは佐久田の元へ。コートへ放った無回転のサーブボールは予測不能の動きを見せ、相手を翻弄(ほんろう)した。サービスエースで得点を重ねたほか、宮里の強烈なスパイクを小川智生(ともき)(3年)らが好レシーブするなどの粘り強さも見せた。相手に追加点を与えず26―24で第1セットを奪取すると、会場が大きく沸き上がった。

男子優勝の西原

 宮里がセットポイントとなったタイムアウトの場面。佐久田はメンバーに「絶対に決める」と話した。佐久田は「あの場面で絶対に取りたかった」と振り返った。

 第2セットも両サイドの山田尚英(3年)や津留康貴(3年)を中心に力強いスパイクなどで得点を重ねてペースを握った。

 守備でも都留や佐久田がブロックでスパイクを跳ね返すなど自由に攻撃させず、25―16で悲願の優勝を果たした。

 主将の山田は「ライバルの宮里には絶対に負けたくなかった。中体連県予選の1位通過と九州制覇が目標だ」とはっきりとした口調で先を見据えた。

(渡真利優人)


【男子】
 ▽準決勝
 宮里 2―0 首里
 西原 2―0 伊良波・豊崎

 ▽決勝
 西原
  2―0(26―24,25―16)
 宮里