バレーボールの第64回全沖縄中学校選手権大会は29日、西原町民体育館で男女の決勝までを行った。
女子は石垣第二が2―1であげなに競り勝ち、2年連続2度目の栄冠をつかんだ。
高身長の選手はいないが、コートを縦横無尽に走り回り、必死にボールに食らいつく。2連覇の懸かった石垣第二はエースの後上里紅葉主将(3年)が仲間がつないだボールを相手コートのわずかな隙にスパイクをたたき込むなどし得点を重ねた。
あげなも執念のスライディングレシーブで拾うが、返ってきたボールにさらにダメ押しのスパイクを放つ。「隙間に入れるイメージだった。速攻は特に意識していなかった」と振り返る後上里。「前回大会で先輩が勝ち取った優勝をつなぎたかった」とすがすがしい表情を見せた。
2月のOTV杯と同じ対戦カードとなった石垣第二―あげなの決勝戦は一進一退の攻防が繰り広げられた。両チームが1セットずつ取り合い、勝負は第3セットへ。激しく競り合う展開に会場は興奮のるつぼと化した。
石垣第二は2番エースの川端香菜子(2年)が負傷したため、センター後衛の榮こゆり(2年)が攻撃の柱となった。チーム最高身長の161センチは鋭いスパイクを相手コートに突き刺した。
接戦を制して勝ち取った2連覇。後上里は「サーブにスピードと重みをつけられるように練習したい。(チームの)目標は中体連での優勝だ」と意気込んだ。
(渡真利優人)
【女子】
▽準決勝
石垣第二 2―1 石嶺
あげな 2―0 小禄
▽決勝
石垣第二
2―1(21―25,25―18,25―23)
あげな