相撲の第46回OTV杯県選手権大会は3日、那覇港新港ふ頭で行い、一般の部で山城将吾(沖縄ガス)が宮里海舟(渡開発)を押し出して2連覇を果たした。高校の部は山城咲武斗(中部農林)、中学の部は仲宗根広陽(浦添)が優勝した。高校団体は中部農林、中学団体は伊江が頂点に立った。
山城咲武斗(中部農林3年)は巨漢の相手に一歩も退かなかった。
大きい相手に負けないよう、下半身のトレーニングに励み、立ち合いからの踏み込みなどを中心に鍛えてきた。決勝の相手は身長も体重も一回り上。「止まったら負ける」と、先手を意識して臨んだ。言葉通りに素早く鋭い当たりから、激しい突き手を繰り出し、開始数秒で一気に土俵際まで追い詰めた。相手に粘る隙も与えず、そのまま外へ突き出し、圧勝で頂点に立った。
3月の全国選抜は準優勝だが、悔しさでいっぱいだった。夏の頂点を目指し「ぶつかり稽古で粘る力を高めたい」と鍛錬を重ねる。
(名波一樹)