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沖縄SV、仙台に勝利 青戸、2ゴールで見せ場<JFL>【19日の試合】


沖縄SV、仙台に勝利 青戸、2ゴールで見せ場<JFL>【19日の試合】 前半、攻め込む沖縄SVの青戸翔=19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでソニー仙台FCと対戦し、3―1で逆転勝利し、2連勝とした。5勝1敗3分けの勝ち点18で順位は3位。

 前半は開始早々に左クロスから頭で押し込まれて先制弾を浴びた。そこからテンポの速い攻撃を展開し、19分には青戸翔が同点ゴールを決め、1―1で折り返した。後半にも青戸が追加点を奪い、冨久田和真が3点目をたたきこんだ。

 次戦は6月1日、静岡県のHonda都田サッカー場でHondaと対戦する。26日には、エディオンピースウィング広島で福山シティFC(広島)と天皇杯1回戦でぶつかる。

 天皇杯県予選を制した自信が、覇気をまとうように選手一人一人にみなぎっていた。前半開始2分で失点したが、巻き返しの攻めで多くの見せ場をつくり、怒濤(どとう)のパス回しを展開した。激しくぶつかりつつ、運動量を落とさないハードワークを徹底し、3得点と暴れた。

 勢いに乗る青戸翔が得点嗅覚を研ぎ澄ませて2ゴール。3点目は流れてきたこぼれ球を、冨久田和真がミドルで直接蹴り込む鮮やかな1発だった。

 仙台の速いテンポのパス回しに呼応するように、沖縄SVは真っ向勝負で応じた。特にパスワークが光ったのは後半8分の2点目。左サイドを起点に秋本和希らがワンタッチでつなぎ、流れるような選手間の動きで右へ展開し、完全に守備を崩した。有田朱里がキープしつつ、追い越す動きを見せた荒井秀賀にパス。絶妙なタイミングで出されたボールが中央へのクロスにつながり、青戸の得点が生まれた。

 仙台の猛攻も受け続けたが、一人一人が圧力をかけ続ける堅守で体を張って複数得点を許さなかった。

 FWの青戸は味方DFの前半の対応の甘さをハーフタイムで指摘したと言い、「言い争いになるぐらい互いに伝え合わないといけない」と強い意思を示した。

 (大城三太)


 沖縄SV(18)
  3―1(1―1,2―0)
 ソニー仙台(11)

粘り強く戦えた

 小野木玲監督(沖縄SV)の話 すぐの失点は課題となったが、冷静になっての状況把握や、ペースを握って粘り強く戦えたことは収穫になった。ゴールエリア内での突破の質を上げていく必要がある。左サイドバックに起用した長井響は時間を増すごとに素晴らしい対応をしてくれた。

力の差があった

 鈴木淳監督(仙台)の話 立ち上がりこそ1点を取ったが、力の差があった。沖縄SVは攻守の切り替えが速く、選手をつかまえきれなかった。こちらへのプレスも速く、中盤のルーズボールをなかなか拾えなかった。