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海邦クラブが連覇 3度目の全国大会へ サッカー九州O―50大会


海邦クラブが連覇 3度目の全国大会へ サッカー九州O―50大会 九州連覇を果たし、全国切符を手にした沖縄海邦クラブの選手たち
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーのKYFA第24回九州O―50大会最終日は19日、金武町フットボールセンターで行われた。県代表の沖縄海邦クラブは予選Bリーグ第3戦でSS EURO(佐賀)を5―0で下し、グループ1位で決勝へ進んだ。決勝は鹿児島四十雀クを1―0で下し、連覇を果たした。前半を0―0で折り返し、後半はパスで主導権を握って我如古直哉が決勝点を押し込んだ。

 沖縄海邦クラブは全国大会(6月29、30日、7月1日・栃木県)の出場権を得た。全国は3度目の出場となる。

パスサッカーで相手苦しめる

空中戦で懸命に競り合う沖縄海邦クの我如古直哉(左)と高良清和(右)=19日、金武町フットボールセンター(大城三太撮影)

 沖縄海邦クラブのパスサッカーが、じわりじわりと相手を苦しめたのは後半だった。中盤で相手を巧みにかわしつつ、パスをサイドに散らす金城太一が中心となってゲームを組み立て、リズムをつかんだ。

 決勝点は高良清和のアシストからだった。右サイドから切り込んでGKとDFを引きつけながら、シュートを見せかけて中央へパス。待ち受けていた我如古直哉が押し込んで貴重な決勝弾となった。「去年は結果を残せず巻き返そうと思っていた」と会心のシュートだった。予選リーグ初戦でも得点し、大喜びでベンチメンバーに駆け寄った。

 平良安則主将は「みんな仕事もばらばらで集まるのも大変だが、一生懸命練習してきた。他のチームもレベルアップしているし、去年も優勝したので沖縄はマークされていた。やってきたことを信じて勝利できた」と感無量の様子だった。

 津波古昌勝監督は「走れる選手がそろっていて、誰が出ても遜色のないプレーができる」と層の厚さを誇る。「まずは予選突破を目指す」と全国へと照準を定めた。

(大城三太)


▽予選Aグループ

KUMAMOTO肥後シニア 3―0 宮崎蹴球団シニア

鹿児島四十雀ク 3―0 諫早オールドク(長崎)

▽同Bグループ

沖縄海邦ク 5―0 SS EURO(佐賀)

福岡とびうめシニアク 1―0 OITA.Over

▽A順位 (1)鹿児島四十雀ク=勝ち点7(2)KUMAMOTO肥後シニア=7(3)諫早オールドク=1(4)宮崎蹴球団シニア=1(1、2位、3、4位は得失点差による)

▽B順位 (1)沖縄海邦ク=9(2)福岡とびうめシニアク=6(3)OITA.Over=3(4)SS EURO=0

▽決勝

沖縄海邦ク
 1―0(0―0,1―0)
鹿児島四十雀ク