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金城(女子2・3年)100メートル大会新V 沖縄県中学陸上


金城(女子2・3年)100メートル大会新V 沖縄県中学陸上 大会新記録で優勝するなどの活躍をみせたなんじぃACの金城ひより(右)=19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 陸上競技の県中学校選手権大会兼国スポ選考会は19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。女子2・3年100メートルの金城ひより(なんじぃAC)は決勝で12秒51の大会新記録で優勝した。男子1年100メートルは下地広純(アスリート工房)が11秒59の大会新記録で頂点に。下地は男子共通400メートルリレーにも出場し優勝した。女子共通400メートルリレーはGROWTH A(上里菜月、奥間玲香、ジャクソンレイン幸榎、上地月乃)が予選1組で50秒20の大会新記録をマークし、決勝も1位となった。

冬場に鍛錬 粘り培う 金城、喜びかみしめる

 冬場の練習の成果を発揮した。金城ひより(なんじぃAC)は、100メートル決勝を大会新の12秒51で走り抜けた。自己ベストも更新し「陸上人生でダントツできつかった」と練習を振り返りつつ、喜びをかみしめた。

 年末から春にかけての冬季は120メートル、200メートルと100メートルより長い距離の練習に力を入れ、課題だった後半の走力を鍛え直した。スタートはコーチの助言で手の幅を狭め、走り出しの勢いを中盤につなげられるようになった。

 迎えた今大会、予選からリラックスして臨めた。スタートも切りやすくなり、記録を狙ったが大会記録タイにとどまった。「悔しい。ここまできたら(新記録を)出したい」と燃えていた。

 決勝は前半、1テンポ遅れて焦りを感じた。それでも「105メートルを走る気持ちで」と脚をひたすら前へ進めて、中盤から勢いづいた。これまで後半の粘りが足りないこともあったが、最後まで練習で培った走りで駆け抜けた。金城は「12秒39を切って、全中ではA決勝で戦いたい」とさらなる飛躍を誓った。

(名波一樹)